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niconicoがクリエイター奨励制度を拡充、収入1000万円超える人も

 株式会社ドワンゴと株式会社ニワンゴは19日、両社が運営する動画サービス「niconico」の投稿作品に対して奨励金を払う「クリエイター奨励プログラム」が、「ニコニコ静画」に全面対応したと発表した。

 これまで、クリエイター奨励プログラムの対象は動画が中心だった。今回、イラストやニコニコ漫画、スクロール漫画といったニコニコ静画の作品も対象となり、クリエイター奨励プログラムへの登録が可能となった。

 4月以降は、作品の投稿者が指定したアカウントのユーザーも、任意の割合で奨励金を受け取れるようになる。これにより、複数のクリエイターとのコラボレーション作品における奨励金の分配がスムーズになるとしている。

10カ月間の奨励金は総額3億円超、63人が100万円以上受け取る

 クリエイター奨励プログラムは、投稿作品の閲覧数などを反映した「人気度」に応じて奨励金が支払われる制度。作品登録から4カ月後に付与される点数をもとに、現金またはニコニコポイントで奨励金を受け取れる。

 奨励金はniconicoのプレミアム会員収入の一部を原資とし、クリエイター奨励プログラムに登録している全作品で分配。作品の人気度が高いほど奨励金の額も多くなるが、奨励プログラムに登録している作品が多いと、各作品が受け取る奨励金も少なくなる仕組み。

 ドワンゴとニワンゴは19日、クリエイター推奨プログラムがスタートした2011年12月から2012年9月までの10カ月間で、総計3億336万8632円分の奨励金を支払ったことも明らかにした。

 奨励金を受け取ったユーザーは合計3973人に上り、中には受取額が1000万円以上のユーザーが3人、500〜999万円のユーザーが4人、100〜499万円のユーザーが56人いたとしている。

(増田 覚)