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キングジム、4つのカメラで周囲360°を録画する会議用レコーダー「MR360」

ウェブカメラとしても使用可能

 株式会社キングジムは、搭載した4つのカメラによって周囲360°を録画できる会議用レコーダー機器「ミーティングレコーダー(MR360)」を4月19日に発売すると発表した。希望小売価格は3万4650円。

ミーティングレコーダー(MR360)

 MR360は「議事録を書く際の不満を解決するために開発した、録画ができる会議用レコーダー」(キングジム)。会議の際にテーブルの中央などに立てて置いておくことで、周囲を4分割画面で録画可能。議事録作成のために後から映像を見返した際に、誰が話しているのか一目で確認できるとしている。音声についても、無指向性マイクのため話し手の座る位置を気にする必要がない。

 録画モードは、4つのカメラの映像を4分割表示で録画する「4分割モード」、1つのカメラで撮影した映像のみを表示するよう録画する「シングルモード」、4つのカメラの映像を3秒ごとに順番に撮影・再生するよう録画する「オートモード」の3種類から選択できる。

 搭載しているカメラは、VGA画質のCMOSセンサーを採用したもの。録画フォーマットはAVI(Motion JPEG形式)で、録画時間の目安は4GBのSDHCカードで約2時間。また、ボイスレコーダーとして使用した場合は、録音フォーマットはWAV(リニアPCM形式)で、録音時間の目安は同じく4GBのSDHCカードで約25時間。

 録画・録音したファイルは、MR360本体に内蔵したQVGAの2.4インチTFTカラー液晶画面とスピーカーで再生できるほか、PCにUSBケーブルで接続して「Windows Media Player」などのアプリケーションで再生することもできる。Windows 8/7/Vista/XPに対応する。

 ウェブカメラとしても使用可能だ。従来のウェブカメラでは視野角に収まらなかった複数人でのオンライン会議も、全員の顔を見ながら対話でき、話し手に合わせてカメラの向きを変える必要もないとしている。なお、ウェブカメラとして使用する場合は録画・録音はできない。また、映像配信にはSkypeなどのインターネット電話サービスを利用する必要がある。

ウェブカメラとしての利用したオンライン会議のイメージ

 MR360本体のカラーはホワイトで、大きさは約77×77×205mm(幅×奥行×高さ)だが、本体上部の電源ボタンを押すと、ボタンと一体化したマイクが15mmほど上に飛び出る構造。重さは約485g。外部インターフェイスは、SD/SDHCカードスロット、USB 2.0ポート、3.5mmミニジャックの外部音声入力および外部音声出力を備える。電源は付属のACアダプターを使用。また、4GBのSDHCカードが付属する。初年度の販売目標は2万台。

(永沢 茂)