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「楽天スーパーポイント」盗まれる被害相次ぐ、他人のEdyに不正移行

 楽天株式会社は10日、一部のユーザーが保有する「楽天スーパーポイント」(1ポイント=1円)が、本人以外の電子マネー「楽天Edy」の口座に不正移行される被害があったことを明らかにした。楽天は、「他社サイトから流出したと思われるID・パスワードで楽天に不正ログインされたことが原因」と見ており、現在調査を進めている。

 楽天は、楽天スーパーポイントを楽天Edyに交換できるサービスを5月10日に開始し、8月9日までの期間限定で提供すると発表していた。しかし7月に入り、「楽天スーパーポイントが知らない間に減っている」といった問い合わせが相次いだことから、楽天Edyへのポイント交換サービスを7月8日に急きょ終了した。

 ポイント交換サービスを終了するにあたって楽天は、詳しい説明を行わずに「勝手ながら7月8日をもって終了しました」と告知。その理由について楽天は、「調査段階のため、不確かなことは伝えられなかった」とコメントしている。

 ポイント不正移行の被害者数や被害額は調査中というが、詳細が分かり次第公表する。現時点では、楽天からIDやパスワードが流出した可能性はないとしており、他社サイトで流出したID・パスワードを楽天でも使い回しているユーザーが被害に遭ったとみている。該当するユーザーには随時、メールでパスワードやIDの変更を勧めるとともに、不正移行されたポイントを補填することを告知していく。

(増田 覚)