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オンライン決済専用のVisaプリペイドカード「バニラ Visa」、コンビニで発売

 インコム・ジャパン株式会社は、10月1日より全国の販売店約3万店舗でVisaブランドのプリペイドカード「バニラ Visa」を販売開始すると発表した。

 インコム・ジャパンは世界各国でプリペイドカード事業を展開する米インコムHLDGS(以下米インコム)の日本法人。米インコムが各国で展開するVisaブランドのプリペイドカード「バニラ Visa」を、Visaライセンスを保有するSBIカード株式会社が発行元となって国内でも販売開始するもの。

 「バニラ Visa」はVisaのロゴマークが表示されているWebサイトでクレジットカードと同じように決済ができるプリペイドカードで、インターネット決済専用のプリペイドカード。コンビニやスーパーなど身近な店舗で購入でき、無審査・無記名で手軽に利用できる点が特徴となる。

「バニラ Visa」は3種類。写真左から、5290円(利用可能金額5000円)、1万490円(同1万円)、2万890円(同2万円)

 日本国内でのオンラインショッピングに関する売上処理やプリペイドカード発行業務に関しては、発行元となるSBIカード株式会社が担当。「バニラ Visa」はPOSレジで支払が確定した時点でプリペイドカードなどを有効化する「POSA技術」を採用しており、店舗側は万引きなどの被害を受ける心配がない。コンビニなどで購入できるプリペイドカードはすべてこのインコムのPOSA技術を利用している。

 「バニラ Visa」は無記名、無審査で購入できるが、購入後会員サイトでカードID登録が必要。購入資格としては、日本国内在住で18歳以上という条件が設けられている。プリペイドカードの販売金額は5290円(利用可能金額5000円)、10490円(同1万円)、2万890円(同2万円)の3種類。

 リアル店舗では利用できない、オンライン決済専用カードとなる。1枚あたりの設定可能な利用可能上限金額は10万円で、カードの有効期限は購入日の2年後の月末となる。

 販売店は、コンビニではセブン-イレブン・ジャパン、ファミリーマート、ポプラで10月1日から、スリーエフで10月5日から販売開始。スーパーや量販店では、イトーヨーカ堂、上新電機、ドン・キホーテ、ヤマダ電機、日本トイザらス、ノジマ、ピーシーデポコーポレーションが10月1日から、イオンリテールが10月10日から販売開始する。なお、取り扱いのない一部店舗があるほか、店舖によって納品などの関係により発売日が異なる場合があるという。

 米インコムは、POSレジでプリペイドカードなどを有効化するPOSA技術など、ギフトカードおよびプリペイドカードに関連した技術の提供を行っており、北米を中心に25万5000かい所の流通・販売網を構築。2012年度は約1.5兆円のプリペイドカード、ギフトカードを流通、販売している。

(工藤 ひろえ)