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アドバンスト・メディア、音声認識によるクラウド型文字起こしサービス

 株式会社アドバンスト・メディアは、音声認識を活用したクラウド型の文字起こしサービス「VoXT(ボクスト)」を11月20日に提供開始した。料金は、月額完全従量制の「基本プラン」で音声認識1分あたり30円。無料登録を行うことで、2週間は1時間までの音声認識を無料で試用できる。

「VoXT」専用サイト

 アドバンスト・メディアは音声認識ソフト「AmiVoice SP2」を開発・販売するほか、音声認識をサービスなどに組み込む事業者向けのクラウドサービス「AmiVoice Cloud」を提供している。今回提供を開始する「VoXT」は、「AmiVoice SP2」などで使われている自社開発の音声認識技術「AmiVoice」を使って、ユーザーが自分で編集ができるSaaS型のクラウドサービスとなる。

 「VoXT」サービスでは、専用アプリケーションをダウンロードし、音声ファイルをアップロードすると自動でテキスト化処理が行われる。音声認識処理後に、アプリケーション上で音声を聞きながら文章の編集を行ったり、キーワード検索を行うこともできる。

 料金プランは、音声認識1分30円の月額完全従量制となる「基本プラン」と、月額2000円で2時間まで音声認識が利用できる月額定額従量制の「お得プラン」の2つの料金プランを容易。「お得プラン」で2時間を超えた部分については、1分ごと30円の従量課金となる。

 文字起こしに特化した音声再生プレイヤーは、人が発話した箇所を自動で頭出しする機能を備え、キーボードのみで音声の再生、早送り、巻き戻しが可能。基本プランでは、音声再生プレイヤーのみの利用は無料で、音声文字変換のみ従量課金となる。

 クラウドプラットフォームには、MicrosoftのWindows Azureを使用。アドバンスト・メディアによれば、クラウド側で音声認識機能を提供するため、音声認識機能は日々進化するという。

 アドバンスト・メディアでは、セミナーやインタビューの文字起こしをはじめ、教育機関での講義、株主総会、決算説明会などの用途を見込む。

(工藤 ひろえ)