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米Instagram、プライベート交友機能「Instagram Direct」開始
写真・動画・文字を特定フォロワーのみに送信可能
(2013/12/13 12:00)
米Facebook子会社のInstagramは12日、プライベートに写真・動画・文字を使って交友を楽しめる新サービス「Instagram Direct」を発表した。新機能を搭載したiOS版アプリおよびAndroid版アプリのバージョン5.0が、App StoreとGoogle Playにて無料ダウンロード可能だ。
これまでのInstagramは、フォローしている相手との公開型ソーシャルネットワークだった。Instagram Directは、その一部の相手とプライベートな交友を楽しめるコミュニケーション機能を提供する。
Instagramは、これまで通りの使い方をすることができる。その上で、投稿画面上部には「Follower」「Direct」という2つのタブが表示されるようになった。「Follower」タブからは今まで通りの使い方が可能だ。
「Direct」を選ぶと、フォロワーのリストが表示される。カメラロールから送りたい写真・動画を選び、送りたい相手をフォロワーリストの中からタップで選んで送信できる。最大で15人まで同時送信が可能だ。
送信した写真メッセージは、後からいつでも見返せる。その画面には送信相手の一覧と、文字によるチャット(コメント)画面が表示されている。相手が写真を見ると、既読マークが表示される。相手が「いいね!」ボタンを押すとハートマークが、さらに写真への返信としてチャットすると、チャットのマークも表示される。このように相手に送信した写真をもとに、文字によるチャットを開始でき、交友を深めることができる。
Directにはいくつかの制限もある。メッセージは必ず写真によって始めなければならないこと、メッセージを送れるのは原則としてフォローしている相手のみであること、Directで受信した写真はFacebookまたはTwitterなどで共有できないこと――などだ。
当然、フォローしていない相手からの迷惑メッセージが気になるところだ。この場合、Instagramは「リクエストキュー」にそのメッセージを一時的にとどめる。その相手からのリクエストを受ける場合は、メッセージ受信に同意すれば見られる。以降、その相手からのメッセージを受信できるようになる。
しかし拒否する場合、ブロックリストに掲載でき、以後、その相手からメッセージを受信することはなくなる。リクエストキュー全部を一度にブロックしたり、無視することも可能だ。
若者のFacebookの離れは、10月30日の決算発表で米Facebookの財務担当者が公式に認めたことが大きな話題となった。さらに多くの若者は、Instagramを使った写真による気軽なコミュニケーションを楽しんでいることも知られている。
また、一定期間後に消滅する写真コミュニケーションサービスの米Snapchatの買収にFacebookが失敗したことや、SnapchatのCOOに、FacebookのInstagram担当マネージャーが就任したことも3日に明らかになったばかりだった。
この中でInstagram Directが発表されたことは興味を引く。新たなコミュニケーションの仕方が受け入れられるのか、注目が集まっている。