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玉川大学、希望者は教科書を電子書籍で購入可能に、紀伊國屋書店と共同で

 株式会社紀伊國屋書店は14日、玉川大学と共同で、教科書の電子書籍プロジェクトを開始すると発表した。学生は教科書を購入する際、紙と電子のいずれかを選べるようになる。

 紀伊國屋書店の電子書籍プラットフォーム「Kinoppy」を採用。PC、タブレット、スマートフォンなどのマルチデバイスに対応し、1台のデバイスに複数の教科書を保存できるため、重たい紙の教科書を何冊もかばんに入れて持ち運ぶ必要がなくなるとしている。

 電子書籍の教科書の使用が認められた授業において、4月から順次導入する。それらの授業では、紙の教科書を使う学生と電子書籍を使う学生が並存するかたちになる。

 大学の教科書における電子書籍の導入は、実験的な取り組みが一部で進められているに過ぎないのが現状だという。教科書で電子書籍を選べる環境を大学として整備する事例は、国内では初めてだとしている。

 紀伊國屋書店では、専門書の電子書籍化を出版社に対して強く働きかけていくほか、同様のプロジェクトを他の大学にも広げていく計画。

(永沢 茂)