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国会図書館、オンライン資料のアップロードによる納入に対応

 国立国会図書館は5日、インターネット上で公開される電子書籍や電子雑誌などの「オンライン資料」について、収集の対象となっているオンライン資料のアップロードによる納入の受付を開始した。

 紙の書籍や雑誌などの出版物については、国会図書館に納入することが国会図書館法で定められているが、オンライン資料についても2013年7月から国会図書館への納入が義務付けられた。

 現時点で納入義務の対象となるオンライン資料は、無償かつDRMなしで公開されている電子書籍や電子雑誌で、1)特定のコード(ISBN、ISSN、DOI)が付与されたもの、2)特定のフォーマット(PDF、EPUB、DAISY)で作成されたもの――のいずれかの条件を満たすものとされている。

 国会図書館では納入対象となる資料の例として、インターネット上で公開されている年報、年鑑、要覧、機関誌、広報誌、紀要、論文集、雑誌論文、調査・研究報告書、学会誌、ニューズレター、学会要旨集、事業報告書、技報、CSR報告書、社史、統計書、その他図書や逐次刊行物に相当するものなどを挙げている。

 オンライン資料の納入方法としてはこれまで、URLを国会図書館に通知して自動収集してもらう方法と、CD/DVDなどに格納して送付する方法が用意されていたが、ファイルをアップロードして送信する方法の受付を開始した。国会図書館では、アクセス認証を設けて無償公開している場合などに、この方法を利用してほしいとしている。

国会図書館への納入方法

(三柳 英樹)