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ヤマダ電機、電子書籍ストア閉鎖対応を一転、DL済み作品は閲覧可能に
「既存ユーザー様の不利益とならぬよう、十分に配慮」
（2014/5/29 18:27）
株式会社ヤマダ電機が運営する電子書籍ストア「ヤマダイーブック」が7月31日に閉鎖される。今夏をめどに実施するシステム改修にともなうものだという。当初は「購入した電子書籍は新サービスに引き継がれず、返金も行わない」と告知していたが、5月29日夕方にこれを一転。ダウンロード（DL）済みコンテンツを新サービス移行後も閲覧できるよう、調整を進めるとしている。
ヤマダイーブックは、おもにスマートフォンを対象とした電子書籍サービスで、2012年12月にオープンした。「イーブックポイント」と呼ばれる独自のポイントで購入作品の決済を行う。現在の配信作品数は10万タイトル以上としている。
ヤマダイーブックの閉鎖については、サービス公式サイト内で告知され、会員がログインした場合に閲覧できるようになっている。告知は当初、現在のサービスは7月31日で終了し、購入済みのタイトルは新サービスに引き継がれないため、7月31日で電子書籍は閲覧できなくなるというものだった。
なお、「イーブックポイント」の新規購入は一時停止されている。また、3月25日からは、講談社・集英社・小学館などの一部コンテンツの新規購入ができなくなっている。
電子書籍ストアが閉鎖される場合、購入済みコンテンツをどのように保護するかは大きな課題となっており、Sonyが北米および欧州で「Reader Store」を閉鎖する際には楽天koboが受け皿となった。国内ではローソン系列の「エルパカBOOKS」が利用金額相当分をポイントで返還。また、「楽天Raboo」は楽天koboへの移行にあたって購入作品情報を直接引き継がず、購入金額の一部をポイントで返還するなどの対応を行った。
【追記 20:15】
ヤマダ電機の広報部へ取材を行ったところ、以下のようなコメントを得られた。現在は「ヤマダイーブック」ウェブサイトでの告知も、この内容に差し替えられている。
ヤマダイーブックの新サービスへの移行のお知らせに伴う掲載内容不備に関するお詫びと今後の対応について
平素は、ヤマダイーブックをご利用いただきまして誠にありがとうございます。
現在の「ヤマダイーブック」のサービスに関しましては、2014年7月31日に一旦終了させていただき、8月より新たな電子書籍サービスへの移行を予定しておりますが、移行期間中におきまして、新サービスへの継続にご承諾いただけないユーザー様に関しましては、お手持ちのイーブックポイント残高相当をヤマダポイント付与という形で対応させていただきます。
また、ダウンロードされたコンテンツに関しましては、新サービスへ移行後も、引き続き閲覧ができるよう、調整を行っております。
新サービスへの移行に伴いましては、既存ユーザー様の不利益とならぬよう、十分に配慮した形で対応を行ってまいります。
対応内容につきましては、決定し次第、ユーザー様へ個別にご案内を予定しております。
ご案内の内容に一部記載不備があったことにより、既存ユーザー様に誤解を生じさせてしまい、ご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
以上、現サービスから新サービスへの移行に伴う案内については、「一部記載不備があった」として訂正している。