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紙の写真にExif情報を付与するサービス「節目スタンプ」、写っている人物の年齢推移などから日付を推定

 株式会社フォトバンクは3日、紙の写真から年代を推測して撮影日をExif情報として付与するサービス「節目スタンプ」を提供開始した。同社の写真データ化サービス「節目写真館」の無料オプションとして提供するものだが、単体提供についても今後検討するとしている。

「節目写真館」向け無料サービス「節目スタンプ」

 日付が印字されていて年代を特定できる写真をベースに、写っている人物の年齢推移や前後の写真の日付などを総合的に分析することで、日付が分からない写真でも撮影日をExif情報として付与する。印字されている日付の入力は、同社のベトナムBPOセンターで行うが、写っている人物の把握や年齢算出は機械学習ベースのシステムを開発・利用している。

 年代推測を正確に行うには、ユーザー自身や家族の写真を過去10~20年分預けることが前提となる。同一人物の成長過程の写真をユーザーから提供してもらい、機械学習ベースのシステムで平均を取るなどしてブレの少ない年齢推測が行えるとしている。

 また、幼少期の写真では、子供、親、祖父母であったり、学生時代の写真では同年代の人といった人物構成がパターン化されており、そういった構成も年齢算出に利用しているという。フォトバンクでは、90%以上の写真について正確な年代を割り出せるとしている。

 なお、年までしか判断できない写真は、月日の部分に「1月1日」が入力されるが、月まで判別できる写真は、その月と「1日」が入力される。日付が全く判断できない写真にはExif情報は付与されない。

 フォトバンクでは、紙の写真をデータ化する際にExif情報付きとすることで、スマートフォンなどで写真を時系列表示できるほか、「Googleフォト」などの写真向けストレージサービスでの整理が容易になるとしている。

 今後は、日付情報のほか、写真のレーティング、写っている人物の判定などを実装する予定だ。

(山川 晶之)