今週の『徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書』
「情報処理技術者」秋期試験まであと2日! そこで第14問(最終回)
手順に示す処理を実施したとき、メッセージの改ざんの検知の他に、受信者Bがセキュリティ上できることはどれか。
2016年10月14日 11:00
《答》ア
ハッシュ関数を使うことで、送信者Aがメッセージを送信した後にメッセージが改ざんされた場合、受信者Bでメッセージから新たにダイジェストを作成し、送られてきたダイジェストと比較すると二つのダイジェストが異なるので、メッセージの改ざんを検知することができます。
本問の場合、送信者Aの秘密に保持していた署名生成鍵(秘密鍵)でダイジェストからメッセージの署名を生成しています。
受信者B側では、送信者Aの署名検証鍵(公開鍵)で署名を検証(復号)しています。
送信者Aの秘密鍵で暗号化されたダイジェストは、送信者A以外が生成することはできないため、送信された署名は送信者Aのものであることを確認できます。したがって、アが正解です。
イ ハッシュ値による改ざん検知は、改ざんされていることが分かるだけで、部位は特定できません。
ウ ハッシュ値や署名の検証では、盗聴の検知はできません。
エ 署名を行っているだけで暗号化は行われていないので、漏えいの防止はできません。
『徹底攻略 情報セキュリティマネジメント教科書 平成28年度』
http://book.impress.co.jp/books/1115101085
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