トピック
「任せておけば安心、と思ってほしい」
@niftyが語る、コロナ時代のプロバイダサービスは何がポイントか?
大手プロバイダー @niftyが考える「在宅ライフ」の守り方
- 提供:
- ニフティ株式会社
2020年5月20日 09:30
在宅勤務で変わる「在宅ライフ」を支える@nifty
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務や在宅学習が長期化、ごく当たり前になってきた。
今後、外出自粛の要請が解除されたとしても、感染拡大防止のための「新たな生活様式」が求められるのはほぼ間違いない。
そして、その中でますます重要になるのが「インターネットの脅威」に対する対策だ。仕事や学びにせよ、余暇にせよ、従来の意識のままでは高いリスクに晒されかねない。
そんな中、ユーザーの安全を守り、安心を与えるため、新しいテクノロジーを活用してさまざまな課題を解決する取り組みを進めているのが、ニフティ株式会社が運営するインターネットサービスプロバイダーの「@nifty」だ。
同社はパソコン通信のNIFTY-Serve(ニフティサーブ)の時代を含めると、30年以上にわたってネットワークサービスを提供し続けている電気通信事業者だ。インターネットの普及と進化に伴い、より高速なインターネット接続やコンテンツ事業、付加価値のあるサービスなどを提供してきた。ニフティを使っていれば安心、と信頼されるインターネットサービスプロバイダーとして確固たる地位を築いている。
今回は、在宅ライフのありかたが変化しつつある時代に、どのようにして自分たちの安全を守ればいいのか、同社の橋掛亮太氏(事業統括部事業開発グループマネージャー)に話を伺った。
今や「生活インフラ」のインターネット回線「家庭でも安心して使って欲しい」
――新型コロナウイルス対策として、テレワークの導入が急速に進んでいますが、御社が社会に対して貢献できるのはどのような点ですか?
以前からインターネットは生活インフラの1つとして位置付けられてきましたが、今回の外出自粛やテレワークの流れで、その度合いは飛躍的に高まりました。ビデオ会議はもう特別なことではありません。生活のさまざまな場面で、今まで直接足を運んでいたことをオンラインで済ませるという流れが加速しています。
この流れは新型コロナウイルスの影響が収まった後でも元に戻りきらず、ある程度はこの方向に進んでいくと感じています。弊社としては、仕事・プライベート問わず、使う機会が増えた自宅のインターネットを支える高品質なインターネットサービスを提供することに注力します。
加えて、インターネットでの行動を安心、安全にお手伝いするような付加価値の提供を通して、ユーザーに貢献したいと考えています。また、弊社はポータルサイトや媒体という役割も持っていますので、そこで生活者向けの情報を発信し続けていきます。
――自宅回線が仕事でも頻繁に使われるようになりますが、ユーザーが安心して使えるように力を入れているポイントはなんでしょうか?
安定した回線環境の提供とセキュリティ対策施策サービスの強化に力を入れています。
昔のようにPCやスマートフォンだけをマルウェアから守ればいいという時代はすでに終わっています。インターネットに繋がるカメラやルーター、ホームオートメーションを支えるような製品など、一般家庭にあるデバイスは多様化しています。
弊社は、お客さまに安心してインターネットを使ってもらいたいと考えています。そのためには、お客さまの環境を安全にするためのソリューションを用意し、活用していただくことで、初めて安心してもらえると思います。そのためには、サービスを提供するだけではなく100%活用してもらえるように、説明やご案内を充実させることが大切だと考えています。
「仕事の安心」のためには速度も重要
――テレワークの拡大で、インターネットの速度が重要になったという声も聞きます
はい、ビデオ会議を使ったテレワークやオンライン授業、余暇としての動画視聴など、インターネットの速度に対するニーズは明らかに高まっています。
特にビデオ会議での音声・映像の遅延やテレワーク中のファイル送受信速度の低下などは避けたい問題です。
――世間では「最近、インターネットのトラフィックが増加し、通信速度が遅くなった」という声もありますが、いかがでしょうか?
せっかくフレッツ光の回線を引いたのに、思ったほど速度が出なかったり、特に夜間になると遅くなるという声を耳にします。これは、PPPoE方式で接続していることが原因かもしれません。
従来のPPPoE方式では、利用者が集中して混雑した場合に通信速度が非常に落ちてしまうケースがあります。弊社は「v6プラス」に対応しており、IPoE方式という新しい接続方法を追加料金無しでご利用いただけます。お客様にとっては、混雑を避け、空いている経路を利用できることになるため高速な通信が可能になります。
まずは「常時安全セキュリティ24」で家族のネット環境をまとめて保護市販ソフトにないメリットも………
――仕事やプライベートの在宅ライフでインターネットを利用する際、どんなことに気を付ける必要がありますか?
テレワークを行う大人だけでなく、子ども達も自宅でオンライン授業を受ける機会が増えてきました。授業が終わった後もゲーム機やPCに触れる時間が長くなり、「何をしているのか分からないので心配だ」という親御さんの声も上がっています。
今回のテレワークやオンライン授業が普及する流れの中で、家族全体でインターネットを使うときの脅威が顕在化したと感じています。今までテレワークでは、会社のPCだけを守っていればよかったのですが、今後は家族で使うネットワーク全体をどうやって守り、安心して生活するのかが重要になります。
自分の家庭だけでなく、遠隔地にいる親も外に出られなくなります。特に、高齢者の方はリスクが高いので、親に対しても安心・安全なインターネット環境を提供する必要があります。
全く新しい脅威も登場しています。例えば現在、政府が10万円を国民に給付しようとしています。お金が絡むニュースが広まると、確実にそこを狙った詐欺が出てきます。自分の親が被害に遭ったら大変なので、ケアすることも重要です。
――そのほかに、どのような脅威に注意すべきでしょうか
最も多くみられるのがフィッシング詐欺です。有名なSNSやECサイト、金融機関になりすましてメールを送り、偽サイトに誘導します。「お客さまの登録情報の変更が必要です」などといった内容が書かれていることが多いのですが、個人情報やID・パスワードを入力させて盗み取るのが典型的な手口です。相手の誘導に従った場合は、不正送金などの被害が発生する可能性があります。
一昔前のフィッシングメールの日本語は怪しく、日本人が見れば、すぐに詐欺メールだと分かりました。しかし、最近は文面が精巧になってきて、見分けがつかないことも増えてきました。消費者の方は詐欺メールのURLをクリックしてしまうという前提に立って、テクノロジーで守るという対策が必要になります。
そこで、ニフティが提供する総合セキュリティソフト「常時安全セキュリティ24」を利用していれば、フィッシング詐欺サイトのような危険なURLへの接続を防止してくれます。
このソフトはほかにも、オンラインバンキングを利用する際の通信を保護する機能や、ペアレンタルコントロール機能なども備えており、子どもがインターネットを使いすぎたり、変なアプリを入れてしまうといったトラブルを防げます。現在、大手セキュリティベンダーのエンジンを採用しておりますが、これもお客さまにとって価値のあるものを選んできました。
実はこのエンジンですが、お客さまのニーズや社会環境の変化にあわせて、採用するエンジンを適宜切り替えています。
市販ソフトの場合は、いったん購入するとずっと使い続けることが多く、結果として「最初は自分のニーズに合っていたが、最近のニーズとは実は違っている」ということもあるかと思いますが、常時安全セキュリティ24では、お客様のニーズと社会環境の変化にあわせて、ニフティが目利きをし、最適なセキュリティ機能を提供できるのも特徴だと自負しています。
エンジンの切り替えも通常のアップデートの一環として行っておりますので、機能や性能はもちろん、移行作業的な部分も「全て@niftyに任せておけば安心」と思っていただけると考えています。
また、日本のフィッシング詐欺サイトに特化した専用ソフトで、怪しいサイトへの接続を遮断してくれる「@nifty詐欺ウォール」もラインアップしております。公的機関と連携してデータベースを作っていたり、ウェブサイトの振る舞いや構成をAIで判定して、精度の高い遮断を実現します。
――フィッシング詐欺サイトで個人情報やID・パスワードを盗まれるとどういう被害が起こり得るのでしょうか?
私たちインターネットユーザーは、さまざまなオンラインサービスでIDとパスワードを登録しています。本来、パスワードは十分に複雑な文字列にしなければいけないのですが、覚えきれずに同じパスワードを使い回してしまうことがあります。その場合、1つのサービスで使っているパスワードが漏えいしただけで、他のサービスも根こそぎ被害に遭ってしまう可能性があります。
とはいえ、多数の複雑なパスワードを覚えるのには限界がありますので、弊社では「@niftyパスワードマネージャー」を提供しています。複雑な文字列のパスワードを生成して、お持ちのPCやスマートフォン、タブレットで管理できます。
個人のIDとパスワードはフィッシング詐欺サイトから流出するだけでなく、事業者から漏えいすることもあります。これは、お客さま個人では防ぎようがありません。流出した個人情報は「ダークウェブ」と呼ばれる市場で売買されるのですが、お客さまの情報が売買された可能性のある際に、@niftyパスワードマネージャーではその情報を検知します。もし、お客さまの情報が漏えいしている場合は、アラートを出し、パスワードを変えるようお客さまに注意喚起することで、知らない間に悪用され続けるということを避けられます。
データを暗号化して身代金を要求する「ランサムウェア」などマルウェア感染でサイバー攻撃の「踏み台」に利用されることも
――フィッシング詐欺以外にマルウェアの脅威もありますが、こうした攻撃からデバイスを守るにはどうすればいいですか?
例えば、「ランサムウェア」というマルウェアに感染すると、大切なデータが暗号化されてしまい、「お金を払わないと復元できない」などと攻撃者から脅迫されます。しかし、ビットコインなどで要求されたお金を支払っても元に戻らない可能性があります。
こういったマルウェアの被害を防ぐには、未然に感染することを防ぎ、さらにそういった脅威が横行していることをお客様に伝えることが重要な対策と考えています。
常時安全セキュリティ24は、マルウェアからリアルタイムに防御してくれるほか、検知できなかったランサムウェアが大切なファイルを暗号化しようとしたときに動作を検知して防御する「ランサムウェア保護」機能も備えています。
――デバイスがマルウェアに感染することでサイバー攻撃の「踏み台」に利用されることもあります。気付かぬうちに不正行為に加担しないようにするための対策があれば教えてください
最近ではPCやスマートフォンなどは、OS側からアップデートを適用するようにメッセージが出て、最新の状況に保ってくれるので安心です。しかし、家中に散らばっているIoTデバイスのファームウェアを個人で管理するのは難しいと思っています。そのため、デバイスは古い状態のままになりがちで、攻撃者はそこを攻撃してきます。いつでも不正アクセスできるようにバックドアを作り、サイバー攻撃を仕掛ける際の踏み台にするのです。
弊社は家庭のネットワークそのものを守る「@niftyスマートセキュリティ」というサービスを用意しています。セキュリティ機能を内蔵したWi-Fiルーターを設置いただくことで、家の中にあるIoTデバイスをはじめとする機器を保護してくれます。デバイスがインターネットと通信する際に、その内容や通信先をチェックし、不正が検知されたら遮断します。仮に、デバイスが感染してしまっても、知らない間にサイバー攻撃に加担することは防げるのです。
――他にもおすすめのセキュリティソリューションはありますか?
公衆無線LANの中には、怪しいアクセスポイントもあります。そこに接続して通信すると、パスワードなどの機密情報が漏えいする可能性があります。スマートフォンアプリ「@nifty VPN Wi-Fi」は、安全でないWi-Fiスポットを使う時でも、VPN接続で安全な通信ができ、パスワードや個人情報の盗聴を防止できます。
このほかにも、PCやスマートフォンのトラブルだけでなく、マルウェア感染時の問題を解決して欲しいという方に「@niftyまかせて365」という有償のサポートサービスも提供しております。相談窓口にご連絡いただければ、お困りの時にすぐに対応できます。専用ツールを使った遠隔での診断も可能なほか、ご自宅に専門スタッフが伺う訪問サポートも用意しております。
ニフティは通信事業者としてより力強く生活インフラを支え続ける
――ユーザーの在宅ライフを守るための今後の展開について教えてください
セキュリティサービスは提供するだけでなく、お客さまに活用していただいて、初めて安心につながります。
せっかくインストールしたのに、活用できていなければ意味がありません。セキュリティとウイルスの総合情報サイト「@niftyセキュリティ」などで積極的に情報を発信していきます。
テレワークを導入する際、会社が機材を用意する前に、スピード優先で自宅のPCで仕事をするケースも考えられます。万一、自分の環境が原因でマルウェアの被害を起こしたらと不安に駆られる人もいます。そのような状態から解放するために、最低限「常時安全セキュリティ24」を入れておけば、何かあったときに守ってくれます。
新型コロナウイルスの影響で、安定した通信回線である固定回線のニーズが再び高まっています。ニフティとしては、通信事業者として、より強く生活インフラを支えることに取り組んでいきたいと思っています。また、新型コロナウイルスの影響が収まったあとも安心・快適な在宅ライフのニーズは継続すると思われますので、弊社としてもお客様をいつでもサポートできるように努めてまいります。