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これも現代病? 新しい曲を追わずに古い曲を繰り返し聞く「音楽的麻痺」が話題に

 「もう何年も新しい音楽を追いかけず、昔流行した音楽ばかり聴いている」という人は少なくないのではないだろうか。こうした、新しい音楽を積極的に探さなくなる「音楽的麻痺」なる傾向についての調査報告が英国で公開され、話題になっている。

 これは音楽配信サイト「Deezer」が発表したもので、平均して30歳6カ月になると、人間は新しい曲を積極的に探し出すのを控えるようになる傾向があるとのこと。音楽の量が多すぎて探せない、子どもができて聴く時間がなくなるなどの理由が上位に挙げられているが、地域によっても若干の違いがあり、英国でもウェールズ地方は24歳8カ月、北西部は23歳9カ月と、かなり早くこうした無関心が訪れる一方、スコットランドは40歳7カ月まではそうした傾向が現れにくいなど、10年単位で差が見られるのが面白い。また60%の人はすでに知っているアーティストの曲しか聴かない傾向があるとのことで、音楽を提供する側にとっても興味深い結果と言えそうだ。