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Internet Archive、米国の複数の出版社から著作権侵害で訴えられる。その理由は

 Internet Archiveが、米国の4つの出版社から著作権の侵害で訴訟を起こされたことが明らかになった。

 訴訟の対象となったのは、今年3月にInternet Archiveが公開した「National Emergency Library(国立緊急図書館)」。これは新型コロナウイルスによって一般の図書館が利用できなくなったことを受け、約140万冊もの電子書籍を無償公開したものだが、その中には出版社が権利を所有するコンテンツも数多く含まれており、今回の訴訟へと至ったというもの。Internet Archiveは、行っていること自体は図書館と同一であり、それがデジタルを介して行われているだけだとして、著作権侵害には当たらないと主張。議論はかみ合っていないようだ。当初の公開期間は6月末までとされていたものの、新型コロナウイルスの終息のめどが立たないことから延長という話が出てきたことも、訴訟の後押しへとつながったようだ。ちなみにコンテンツのほとんどは英語だが、中には日本語コンテンツも数千冊といった数が含まれているので、気になる人はリンク先で言語をJapaneseに指定して、どのような顔ぶれがあるかチェックしてみてほしい。