やじうまWatch

岩波文庫、各巻に収録されている文庫解説の公開をポータルサイト上で開始

 岩波書店が、岩波文庫の各巻に収録されている「解説」のウェブ公開をスタートした。

 これは岩波文庫の各巻末尾に収録されている「解説」の一部を、毎月ウェブで公開するというもの。掲載先は同社が運営するポータルサイト「web岩波 たねをまく」で、初回となった3月15日は、同日に刊行されたゲルツェン著「ロシアの革命思想──その歴史的展開」より、長縄光男氏による訳者解説が公開されている。文庫本の解説文を単体で公開する試みは文春文庫がやはり新刊発売にあわせて行った例があるほか、KADOKAWAの文芸ウェブマガジン「カドブン」などでも行われているが、まもなく100周年を迎える老舗の岩波文庫の取り組みという点で注目に値する。今回は新刊のプロモーションとしての公開だったが、過去に発刊済みのタイトルでもこれと同じ取り組みが行われるのか、今後の展開に注目だ。