週刊：Web担当者フォーラム通信

インプレス R&D が提供する情報コミュニティサイト「Web 担当者 Forum」に掲載された情報を毎週一度、まとめてご紹介するこのコーナー、今回は解説記事 20 本とニュース記事 12 本です。

■［今回の要チェック］
アフィリエイトの闇とSEO要因ランキング最終版

先週の要注目は、「ネットマーケティング業界の闇」。前回にアフィリエイトマーケティング業界のダークサイドをお届けしましたが、その続編となります。

アフィリエイトを利用するユーザーは一般のアフィリエイターだけでなく、アフィリエイトによる売上をビジネスの中心としている事業者の場合もあります。今回は、アフィリエイターの立場でポイントサイトが参加する場合に、マーチャント側の企業が注意すべき点をまとめています。

各所で話題の「アフィリエイト業界の闇」、お見逃しなく。

→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/06/26/3245

5月から順次掲載してきた「SEOで効く順位決定57個の要因」の記事がすべて公開されました。最後に公開されたのが「SEO重要要因ランキング（Google＋Yahoo! JAPAN総合版）―日米SEOプロ60人が評価した重要度」、GoogleとYahoo! JAPANでのそれぞれの重要度を併せて算出した、総合のランキングです。

上位の3つを紹介すると、次のとおり。

重要度1位……titleタグ内でのキーワード使用
重要度2位……被リンクのアンカーテキスト
重要度3位……サイト全体でのリンクポピュラリティ

ほかにも「マイナス要因のランキング」などもありますので、ぜひご覧ください。

→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2008/06/26/3130

■［コラム］
インターネット白書よりも濃いデータ! 日本のWeb担当者大調査2008年版

インプレスR&Dでは、『インターネット白書2008』よりも広く深く分析したデータを掲載している「インターネット白書2008 リサーチャー/アナリスト向け特別調査報告書」を、2008年6月27日に発行しました。

→ http://www.impressrd.jp/news/080618/net08

今回は、そのなかから「企業ウェブサイト編」のデータをいくつかご紹介します。Web担では2007年9月に「2000人の独自調査データに見る日本のWeb担当者とサイト運営」として大規模調査データを紹介する特集記事を掲載していますが、その2008年版の調査結果となります。

2000人の独自調査データに見る日本のWeb担当者とサイト運営（こちらは2007年版）
→ http://web-tan.forum.impressrd.jp/l/1527

■キーワード広告実施率が5.3ポイントアップ
　アクセス解析実施率も10.1ポイントアップ

2007年の調査と比べると、キーワード広告とアクセス解析に関して、それぞれ実施率が大きく向上していました。

●マーケティング施策の実施率

	2007年	2008年	変化
キーワード広告	17.2%	11.9%	+5.3ポイント
アクセス解析	56.9%	67.0%	+10.1ポイント

どちらも、本気でやると手間がかかるマーケティング施策ですが、それだけ効果を実感できるものであり、実施率が高まっているのは好ましいことだと思われます。

■ケータイサイト開設率は16.4%
小売業では開設率が29.2%にも

ケータイサイトの開設率をみてみると、全体では16.4%と、多いような多くないようような微妙な数字でした。

ただし、業種別にみてみると、小売業（29.2%）や官公庁（25.3%）はケータイ開設率が高いようです。

●業種別ケータイサイト開設率
業種 …………………………開設率
小売業 ……………………… 29.2%
官公庁 ……………………… 25.3%
放送・出版・印刷 ………… 21.8%
通信業・情報サービス業 … 21.6%
その他の非製造業 ………… 15.1%
情報通信機器製造業 ……… 14.8%
製造業 ……………………… 14.4%
運輸業 ……………………… 12.1%
卸売業 ……………………… 11.3%
金融・保険業 ……………… 10.8%
建設業 …………………………6.1%

■効果測定の指標は実コンバージョンに移行の気配

ウェブサイトの効果を測定する際の指標としては、「商品・サービスの販売額や成約数」が34.5%と前年比＋5.1ポイントと最も多くなったのが特徴的。2007年に1位だった「ページビュー数」も33.9%とまだまだ多いものの、「資料請求数」が19%と前年比+4.2ポイント、「滞在時間」が7.5%と前年比+2.3ポイントなど、効果測定の指標にも変化があるようです。

■インターネット白書の2倍のサンプル数によるデータを収録

本調査報告書は、インターネット白書の2倍のサンプル数（有効回答数2127サンプル）によって、調査精度と市場代表制の高いデータを掲載しているのが特徴です。

価格は30万円とお高めですが、RAWデータや集計結果を収めたCD-ROMが付いていますし、ここに掲載したもの以外にも約1500個のグラフ＋表が掲載されています。

オリジナルの調査設計にWeb担も協力している調査ですので、興味のある方はぜひご覧ください。

インターネット白書2008 リサーチャー/アナリスト向け特別調査報告書
RAWデータ付き＜企業ウェブサイト編＞
→ http://www.impressrd.jp/iil/iwp2008_web

Web担当者Forum編集長安田英久

結局宣伝のようなコラムの内容ですいません。でも、「他のWeb担当者さんはどういう風にやってるんだろう？」がわかるデータになっていますので、お役に立てる内容だと思っています。では、今週もWeb担通信をお楽しみください。

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