NTTドコモは、8月上旬からインターネット上で猛威をふるっているBlasterウイルスに関して、ユーザーに対してインターネット接続が切断しにくくなる状況があることを告知した。また、8月下旬からISPサービスのmoperaにおいて通信パケットの一部を遮断していることを明らかにした。
Blasterウイルスは、Windows NT/2000/XPの脆弱性を利用するワーム型ウイルス。8月末にはDDIポケットが当面の対策として、135番ポートを遮断しているほか、9月2日にはNTT東西からダイヤルアップのインターネット接続時に長時間切断されない事例があるとして、ユーザーに対して警告を発している。
今回ドコモが告知した内容は、NTT東西が行なったものとほぼ同じもの。ドコモの携帯電話やPHS、DoPa端末などを利用してインターネット接続を行なった際に、パソコンがウイルスに感染していると自動切断が行なわれない可能性があるとしており、気付かないうちにパケット通信料が増大し、通信料の負担に繋がる可能性がある。このため同社では、手動で回線を切断し、データの送受信が自動的に行なわれないような状態にすることを推奨している。
また8月下旬からは、ISPサービスのmoperaにおいて、通信相手の状態を確かめるpingなどに用いられるICMP(Internet Control Message Protocol)パケットの一部を遮断するという対策を実施している。ドコモでは「ウイルスが収束するまで対策を実施する」としている。
関連情報
■URL
ワーム型ウィルス「Blaster」の影響について
http://www.nttdocomo.co.jp/info/customer/caution/200391700.html
ウイルス対策について(mopera)
http://www.mopera.net/surfing/setting/security/w32blaster.html
・ ダイヤルアップ環境でBlasterに感染すると長時間切断できない事例が(2003/09/02)
・ DDIポケット、Blasterウイルス対策に135番ポートを遮断(2003/08/25)
・ 爆発的流行の兆し? Blasterウイルス対策マニュアル(2003/08/13)
( 関口 聖 )
2003/09/17 20:25
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