筑波大学の登大遊氏は、同氏が開発した仮想ネットワーク構築・通信ソフト「SoftEther」のコンポーネントである「仮想 HUB Beta 2」に深刻な不具合があると発表し、不具合を修正したバージョン「仮想 HUB Beta 2 Fix 1」を公開した。現在、同氏のWebサイト上からダウンロードできる。
SoftEtherは、ソフトウェア的にエミュレーションした仮想HUB「SoftEther 仮想 HUB」と仮想LANカード「SoftEther 仮想 LAN カード」を接続することによって、離れた場所にある複数のコンピュータ同士で仮想ネットワーク「SoftEther 仮想 LAN」を構築することができるソフトウェア。
今回の不具合は、仮想HUB「SoftEther 仮想 HUB」のバージョンBeta 2に発見されたもの。具体的には、クライアントからの接続初期化中に通信エラーが発生した場合、まれに仮想 HUBが停止して新たな接続ができなくなる上に、既存の通信も停止する可能性があるという。
この不具合を解消するためには、不具合を修正したバージョンである「仮想 HUB Beta 2 Fix 1」をダウンロードし、既存のSoftHUB.exeに上書きすればよい。ただし、既に仮想 HUBサービスが起動している場合には上書きができないため、一旦仮想 HUBサービスを停止した上で上書きし、サービスを再開する必要があるので注意が必要だ。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.softether.com/jp/download/fix1.aspx
・ VPN構築ソフト「SoftEther」のダウンロード配布を再開(2004/01/05)
・ 経産省の要請により、VPN構築ソフト「SoftEther」配布停止(2003/12/25)
・ 仮想ネットワーク構築・通信ソフトウェア「SoftEther」が無償公開(2003/12/15)
( 大津 心 )
2004/01/06 12:29
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