米Googleは28日、衛星画像に基づく3D地図ソフト「Google Earth」の無料ダウンロード提供を開始した。Googleが買収していた米Keyholeの技術に基づくソフトで、Googleのサービスと統合した上でさらに新しい3D機能を付け加えた。Windows XP/2000に対応する。
Google Earthでは、Keyholeで見ることのできた基本的な衛星画像に基づく地図に加え、米国内の主要な都市や世界各地の山脈や渓谷などでは画像を傾けることによって3D画像を見ることができるようになった。この3Dモードが備わっている都市部では、衛星地図を拡大していくことによってビルの谷間を走る道路に身を置いたり、渓谷の中を走り抜けたりできる。
さらに衛星画像が「Google Local」の検索機能と統合されたことによって、米国、英国、カナダにおいてホテルやレストラン、学校、公園、駅などの検索できる情報の多くを衛星画像の上に重ねて見ることができるようになった。その結果、通常の地図ではわからない建物の様子や周辺地域の様子を衛星画像で確認できるようになった。
Google Earthには、これまで検索した内容を記憶しておく履歴機能や特定の場所をしおりのように記憶させておく機能、2地点間の距離を測定する機能、衛星画像の印刷機能などが備わっている。
Google Earthは、非商用用途に利用できる無料バージョンのほか、年額20ドルでGPS機能やデータインポート機能、注釈機能などが追加される「Google Earth Plus」、年額400ドルで商業利用が許可され、より高解像度の画像を印刷機能などが付加される「Google Earth Pro」が別途用意されている。
関連情報
■URL
製品概要(英文)
http://earth.google.com/
Google Earthで見る世界の名所(英文)
http://earth.google.com/sites/
ニュースリリース(英文)
http://www.google.com/press/pressrel/google_earth.html
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/06/29 11:58
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