米Googleは23日、住所情報を緯度経度情報に変換する技術に関して米特許商標庁から米国特許を授与された。米国特許第6,934,634号の「Address Geocoding」と題する特許で、2003年9月22日に出願されていた。
Web上のドキュメントやデータを地理的な情報とを結び付けることはローカル検索や地図検索で重要な技術だが、そこに困難もある。例えばドキュメントの中の住所情報から郵便番号や番地が抜けているなど表記が不完全な場合があるほか、住所であると明記されていないために明確に抽出できない場合もある。この特許はそうした問題を解決するものだ。
まず、ドキュメントから住所情報を抽出するためにあらかじめルールを定め、特定の語句が現われた場合にそれを住所だと推測。次いで全ての住所情報が格納されている表の中から似ている住所を比較・検討して最終的に正当と考えられる住所を確定する。
続いて全ての住所とそれに対応する緯度経度情報が格納されているデータベースを使用し、検索内容と住所情報が一致した場合には対応する緯度経度情報を返し、住所があいまいな場合には一致する複数の緯度経度情報の中から最低でも1つを返すようにするというものだ。
Googleが実際にこの特許技術を使用しているかどうかは定かではない。しかし、すでに「Google Local」などのローカル検索サービスでは住所を抽出する何らかの方法が使用されているのは間違いない。また、「Google Earth」で場所を指定するために使用される「.KML」ファイルでは、緯度経度情報を直接記述することで地球上の特定の場所を表示できるようになっている。
関連情報
■URL
Google
http://www.google.com/
米国特許第6,934,634号(英文)
http://patft.uspto.gov/netacgi/nph-Parser?Sect1=PTO2&Sect2= HITOFF&p=1&u=/netahtml/search-bool.html&r=1&f=G&l=50&co1= AND&d=ptxt&s1=Google.ASNM.&OS=AN/Google&RS=AN/Google
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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/08/24 12:48
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