日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)は17日、電話番号をドメイン名形式で表わす「ENUM」について、日本のトライアル用の番号登録を25日から開始すると発表した。
ENUMは、電話番号をドメイン名形式で表わすことにより、DNSでの検索を可能とする仕組み。「03-1234-5678(+81-3-1234-5678)」という電話番号を、「8.7.6.5.4.3.2.1.3.1.8.e164.arpa」というドメイン名に変換し、これをDNSで問い合わせることによってIP電話で用いるSIPアドレスなどを検索できるようにする。
日本ではこれまで、総務省が2005年8月に公表した「IP時代における電気通信番号の在り方に関する研究会」の第1次報告書に従い、ENUMトライアルの準備を進めてきた。総務省は日本のENUMトライアル用の番号空間(1.8.e164.arpa)の割当委任を国際電気通信連合(ITU)に申請し、2005年11月15日に正式に承認された。
JPNICでは、ENUMトライアル用のDNSサーバーの運用管理に関わる全業務を総務省から受託し、1月25日から「日本ENUMトライアル」用番号の登録受付を開始する。トライアルには実験用の電話番号「8100CDEFGHJK」を使用し、実験に必要な番号の個数などからJPNICが申請者に対して割り当てる。
トライアルへの参加費用は無料で、個人・法人とも参加可能。ただし、実験用番号を利用した商用サービスは提供できない。参加条件は日本国内の居住者で、実験の計画書を策定し、それを遂行できる能力を有すること、DNSの運用実績を持つことが必要とされている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.nic.ad.jp/ja/pressrelease/2006/20060117-01.html
日本ENUMトライアル
http://www.nic.ad.jp/ja/enum-trial/
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( 三柳英樹 )
2006/01/17 14:27
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