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2006年のヒット商品番付、「ウイルスセキュリティZERO」が東前頭6枚目に


 三井住友銀行グループのSMBCコンサルティングは4日、「2006年のヒット商品番付」を発表した。東の横綱に「『ニンテンドーDS Lite』と対応ソフト」、西の大関に「mixi」が入ったほか、ウイルス対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」が東前頭6枚目に名を連ねている。

 ヒット商品番付は、出荷数や売上などの実績に加えて、その商品がマーケットに与えた意義やインパクト・今後の成長性などを総合的に判断して順位を決定しているという。なお、番付形式のため東西に分かれているが、商品などとの地理的な関係はない。SMBCコンサルティングは2006年の傾向として、「個人の消費行動の多様化・細分化が進んでおり総じてヒット商品が小粒」になった中で、番付に名を連ねた商品からは「『新たな顧客の創造』というキーワードが見えてきた」とコメントしている。

 IT・インターネット関連ではこのほか、「薄型テレビ」(東前頭1)、「ワンセグ」(東前頭2)、「男前豆腐店」(西前頭6)が入った。また、今後の注目株としては「Wii」を挙げている。

 PC用のアプリケーションソフトがこの番付に入るのは珍しく、2002年の「『コリャ英和!』シリーズ」以来で、ウイルス対策ソフトとしては初めてとなる。SMBCコンサルティングでは、ウイルスセキュリティZEROについて、従来のウイルス対策ソフトは年間更新料が必要だったが、業界で初めてこれを無料化し、「更新手続きを煩わしく感じていた人にアピールした」と評価している。

 番付入りについて、ウイルスセキュリティZEROを販売するソースネクストでは、「一度ご購入いただけば、Windows Vista公式サポート終了時まで更新料無料で自動更新もできる点が、広く受け入れていただけた結果だと、たいへんうれしく思う。今後も、お客様のご要望やセキュリティ情勢を反映して製品改良を行なっていく」とコメントした。

 1990年以降の番付を見ると、PCのOSとしては、1993年に「Windows 3.1」(西関脇)、1995年に「パソコン&『Windows 95』」(東横綱)、1998年に「Windows 98」(西前頭4)が名を連ねていたが、Windows XPは見あたらず、2007年にWindows Vistaが活躍するかどうか注目される。

 一方、パソコンの本体では1991年に「Macintosh」(東前頭3)、1998年に「バイオノート505」(東関脇)および「iMac」(西関脇)の名前が見られる。また、2004年に「iPod」(西関脇)、2005年に「『iPod』ファミリー」(西大関)が入っており、アップルコンピュータの検討も目立つ。


関連情報

URL
  ヒット商品番付
  http://www.smbc-consulting.co.jp/BizWatch/Hit/

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( 永沢 茂 )
2006/12/05 16:09

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