総務省は12日、新幹線列車内におけるインターネット接続サービスの導入に向けた周波数割当計画の一部変更案について、電波監理審議会から原案を適当とする旨の答申を受けたと発表した。これにより、新幹線列車内でのインターネット接続サービスの実現に向け、必要な規定の整備が進むことになる。
新幹線列車内のインターネット接続サービスでは、線路と並行に張った漏洩同軸ケーブルを利用して、無線により走行中の列車と接続する方式が想定されている。これにより、高速かつトンネルの多い新幹線でも、安定した通信が可能となるとしている。周波数帯は新たに400MHz帯を割り当て、通信速度は1列車あたり下り最大2Mbps。列車内では一般の無線LANにより乗客のPCと接続する。
総務省では、周波数割当計画の一部変更案について電波監理審議会から原案を適当とする旨の答申を受け、実施した意見募集の結果を踏まえた上で、原案通り速やかに規定の整備を行なうとしている。
JR東海では、N700系新幹線においてインターネット接続サービスを2009年春から開始する予定を発表している。
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■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080312_7.html
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( 三柳英樹 )
2008/03/12 19:24
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