日本音楽著作権協会(JASRAC)は17日、JASRACとは無関係の「日本著作権侵害者撲滅協会」と称する団体が、Webサイトで入会および会員登録料を募っているとして、注意を呼びかけた。
JASRACによれば、この団体のサイトでは「関連団体(文化庁、著作権情報センター、JASRAC-日本音楽著作権協会、他)と協力し合い」と記載しているものの、実際にはJASRACに対する連絡などは一度もなく、JASRACとは一切関係はない団体だという。
団体のサイトは既にページが消された状態となっているが、以前のページでは「当協会は、ファイル共有・交換ソフトの利用状況等を調査分析しています」といった説明があり、関連団体に対して著作権侵害の可能性がある情報を報告しているが、協会に入会した会員については報告しないとして、入会を呼びかけていたという。ページには会員規約などが記載され、入会には会員登録料として7万8000円が必要だとして、会員登録のリンクが用意されていた。
JASRACでは、外部からこうしたサイトがあるという指摘を受けて、注意を喚起する文書を発表。実際にこの団体に登録料を振り込んだ人もいるという情報もあるが、団体はJASRACとは一切無関係だとして、注意を呼びかけている。
関連情報
■URL
JASRACによる注意喚起
http://www.jasrac.or.jp/release/08/10_3.html
■関連記事
・ 「違法ファイル所持確認報告書」振り込め詐欺にACCSが注意呼びかけ(2007/08/24)
・ WinMXによる著作権侵害で示談金を要求~エイベックスなどを騙る電話詐欺(2005/01/27)
・ 「Winnyを使用しているので50万円支払え」JASRACが架空請求に注意を呼び掛け(2004/04/06)
( 三柳英樹 )
2008/10/17 16:17
- ページの先頭へ-
|