日本レコード協会(RIAJ)会員のレコード会社10社は11日、ISP2社に対して、ファイル共有ソフト「WinMX」の利用者4名の氏名や住所などを開示するよう請求した。RIAJが12日に発表した。この4名は、2008年11月から2009年2月まで、権利者に無断で音楽ファイルを公開し、レコード会社が持つ著作隣接権(送信可能化権)を侵害したとしている。
RIAJでは、権利者に無断で音楽ファイルを公開している「WinMX」のユーザーに対して、インスタントメッセージ機能を利用して警告を送信しているが、この4名は過去に10通以上の警告を受けながらも侵害行為を繰り返していたという。悪質と判断し、損害賠償請求などを行うために、プロバイダ責任制限法に基づき、ISPに対して4名の情報開示を求めた。
RIAJでは、こうした警告メッセージを、2004年3月から現在までに計1220万通送ったという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.riaj.or.jp/release/2009/pr090312.html
■関連記事
・ RIAJ、WinMX利用者に著作権侵害行為を注意するインスタントメッセージ(2004/04/26)
・ レコード会社21社、音楽ファイルの不正交換ユーザー38人の情報開示を請求(2006/02/23)
・ ISP3社にファイル交換ソフト利用者の情報開示を命じる判決(2006/09/25)
( 永沢 茂 )
2009/03/12 18:51
- ページの先頭へ-
|