Internet Watch logo
記事検索
バックナンバー
【 2009/06/08 】
2009/06/01~2009/06/07
[10:57]
【 2009/06/01 】
2009/05/25~2009/05/31
[12:05]
【 2009/05/25 】
2009/5/18~2009/5/24
[11:48]
【 2009/05/18 】
2009/05/11~2009/05/17
[13:03]
【 2009/05/11 】
2009/04/27~2009/05/10
[13:16]
【 2009/04/27 】
2009/04/20~2009/04/26
[12:08]
【 2009/04/20 】
2009/04/13~2009/04/19
[12:22]
【 2009/04/13 】
2009/04/06~2009/04/12
[11:33]
【 2009/04/06 】
2009/03/30~2009/04/05
[13:13]
【 2009/03/30 】
2009/03/23~2009/03/29
[13:47]
【 2009/03/23 】
2009/03/16~2009/03/22
[11:46]
【 2009/03/16 】
2009/03/09~2009/03/15
[11:35]


2008/02/18~2008/02/24


 先週は、技術やビジネスのニュースよりもゴシップ的というか、人が軸になったニュースが目立ちました。18日にはひろゆき氏と切込隊長氏の裁判で判決があり、ひろゆき氏に賠償金80万円の支払いなどが言い渡されました。なお、切込隊長氏は22日に自身のブログで「まだ童貞です」としつつも入籍を報告。ブログ界を沸かせています。

 ほかにも18日には、いわゆる「原田ウイルス」の作者が15日に名誉毀損容疑で再逮捕。22日にはライブドア元社長の堀江貴文被告の控訴審が開始イー・アクセスとアッカ・ネットワークスの一連の騒動もややゴシップ的でした。また、ゴシップ的なものからは少し離れますが、gooが「脳内メーカー」作者とコラボという異色のニュースも注目を集めています。


音楽ダウンロード配信サイトの“適法”識別マーク、掲載開始
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/19/18503.html
 2月19日、日本レコード協会は音楽ダウンロード配信サイトの“適法”識別マーク(通称エルマーク)の掲載を開始。レーベルゲートの「mora」などに掲載された。

2007年のネット広告費は6,003億円、前年比24.4%増で雑誌広告上回る
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/20/18524.html
 2月20日、電通は2007年の国内の広告費を発表。総広告費7兆191億円のうちインターネット広告費は24.4%増の6,003億円となり、雑誌広告費の4,585億円を上回った。中でも検索連動広告費が37.8%、モバイル広告が59.2%増加。テレビCMで検索を促す「クロスメディア広告」の定着や、ナショナルクライアントがキャンペーンでモバイル広告を活用したことなどが要因と分析している。

アッカの新社長候補が会見、「イー・アクセスとは良い話し合いを」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/21/18549.html
 2月21日、筆頭株主であるイー・アクセスに取締役不再任を求める株主提案をされていたアッカ・ネットワークスの木村社長が健康上の理由で退任。執行役員の須山勇氏を新社長候補とすることを取締役会で決議した。イー・アクセスはこれを評価し株主提案を取り下げた。須山氏は記者会見で、イー・アクセスと「企業価値向上のために良い話し合いをしていきたい」とコメントした。

「まさか自分は被害に遭わないだろう」が日本のネットユーザーの意識に?
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/21/18550.html
 2月21日、シマンテックは世界8カ国のインターネットユーザーを対象にしたレポートの第1号を発行。日本の特徴としてセキュリティに不安を感じつつも対策が甘い点、また、インターネット上での子供の問題行動を叱った経験のある親が少ない点などが浮かび上がった。

2007年の音楽配信売上は754億円、前年比41%増~日本レコード協会調べ
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/02/22/18557.html
 2月21日、日本レコード協会は2007年における有料音楽配信の売上実績を公表。売上は前年比141%の754億8,700万円で、ダウンロード数は126%の4億6,500万回だった。特にモバイルの伸びが大きく、着うたを表わす「Ringtunes」はほぼ横ばいであったものの、呼び出し中にかけてきた相手に聴かせる歌「Ringback tunes」は前年比229%。また「シングルトラック」は191%だった。


順調に売上を伸ばす音楽配信ビジネス。でも本来ならもっと伸びているべき!?

 国内数十のレコード会社が加盟する公益法人・日本レコード協会(RIAJ)は2月21日、2007年における有料音楽配信の売上実績を公表しました。これによると、有料音楽配信売上の総計は754億8700万円で、対前年比141%となっています。

 有料音楽配信のうち、およそ90%を占める680億1,600万円がモバイル音楽配信です。中でも大きいのがシングルトラック(「着うたフル」など含む1曲全部の配信)で、対前年比で191%となる343億7,600万円(モバイル音楽配信全体の約半分)。そのほか、Ringtunes(着うた)は対前年比は101%ながら248億5,700万円と、こちらも大きな額です。また、呼び出し音の代わりにかけてきた相手に聴かせるための音楽「Ringback tunes」は61億4,300万円と、額こそ比較的小さいものの、対前年比では229%と急成長しています。

 CDなどパッケージソフトウェアの売上は減少傾向にありますが、有料音楽配信事業が立ち上がった2005年以降、パッケージと有料配信を合計した売上額は、3年連続で前年を上回り続けているとのことです。

 このデータを見ると、有料音楽配信はきわめて順調に成長し売上を伸ばしているようですが、RIAJでは一方で、違法な音楽配信サイトによって売上が脅かされているという調査結果も発表しています。2007年の携帯向け音楽の違法ダウンロード数は年間3億9,926万曲で、2006年10月~2007年9月の有料着うた・着うたフルのダウンロード数3億2,700万回を上回るとのことです。

 こうした状況への対策として、RIAJは19日より適法サイトを識別するための「エルマーク」の運用を開始。同時に不正アップロード防止キャンペーンを開始しました。3月20日までに特設サイト上でアンケートに答えると、抽選でミュージックギフトカードが当たるとのことです。

 本来なら有料音楽配信がもっと伸びるだけのニーズはあるのに、違法サイトによってそれが阻害されており、違法ダウンロード数は有料配信数を上回るほどである、というのがRIAJなど権利者側の強い問題意識となっているようです。そして、これが「ダウンロード違法化」著作権法違反の「非親告罪化」といった意見に繋がっています。



2008/02/25 12:03
小林祐一郎
プログラマ、編集者、Webディレクター等を経て、ライター・編集者として活動。興味のあるテーマは「人はどうすればネットで“いい思い”ができるのか」 。ごく普通の人の生活に、IT技術やネットのコミュニケーションツールがどんな影響を与え、どう活用できるのかを研究している。近著「Web2.0超入門講座」(インプレス)

- ページの先頭へ-

INTERNET Watch ホームページ
Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.