イベントレポート

CEATEC JAPAN 2017

室内光など低照度環境でも起動するソーラーBLEビーコン、電池交換不要で蓄電も可能

 無給電で使い続けられるメンテナンスフリーのBLEビーコンが、「CEATEC JAPAN 2017」のNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)ブースで展示されている。

 BLEビーコンはスマートフォンを活用したナビゲーションやGPSが届かない場所での位置情報取得など、さまざまな用途での利用が期待されている。しかし、大量に敷設した場合の電池交換など費用対効果の問題を抱えていることもあり、なかなか普及していないのが現状だという。

 今回展示されたBLEビーコンは、室内照明の微小な環境エネルギーでも起動するのが特徴。動作に必要な分の蓄電も可能としており、夜間や停電時にも動作するとしている。また、NEDOでは広範囲に敷設された大量のビーコンを管理するオープンプラットフォームも構築。複数のサービス事業者が敷設したビーコンの相互利用も可能にしている。

 東大寺境内では同ビーコンを活用した外国人観光客向けの観光ガイドサービスの実証実験も行った。今後は既存のプラットフォームやサービス提供事業者へ連携を呼び掛けることで、観光ガイド以外の分野での活用を広げていくとしている。

東大寺で実証実験も実施。アプリをインストールした端末が特定エリアに入ると、その場に応じた観光ガイドの動画が自動再生される