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「暮らしのIoT」を目指す企業連合が本格始動

 IoTといえば、いまのところ工場やビル管理などの産業向けのソリューションとしての導入が進みつつある。しかし、その可能性は家庭に実装される「暮らしのIoT」にも広がりつつあるようだ。最近ではKDDIやソフトバンクといった携帯電話事業者が家庭向けのソリューションを発表していることも記憶に新しい。そんな暮らしのIoTのセキュリティーや相互に接続して活用することなどを目指す企業連合「コネクテッドホーム・アライアンス」が本格始動した。既報のとおり、本年7月にはコアメンバーによる立ち上げが発表されているが、この9月には新たに47社を加えたことが発表された。いずれも生活と関連のある機器やサービスを提供する有名企業である。

 これだけの大企業が集まって、情報交換会ということでもないだろう。だかといって、何かがすぐに決まるわけではないだろう。今後の着目点は相互接続のための技術的要件のコンセンサス、つまり競争領域と非競争領域の整理ということになるだろう。「自社の独自性を押し出すべき」というクローズドな考えは、このネットワーク時代にはいまや薄れたとは信じたいが、どこまでのオープン性が確保されるかということにつきる。

ニュースソース

  • AIやロボットで公共交通を変革、JR東が企業連合[日経コンストラクション
  • IoTの業界団体にトヨタや日産、ソフトバンク、TOTOなどが参加[ケータイWatch
  • もったいないことになっている「暮らしのIoT」に拡張性・将来性・セキュリティを! 77企業参加の「コネクティッドホームアライアンス」[INTERNET Watch