リンク集
月500円でこんなに読めちゃっていいの? 大注目の雑誌・書籍読み放題サービス
2016年11月18日 06:00
膨大な量のコンテンツを毎月一定額支払うだけで楽しみ放題になる“定額制サービス”が近年注目を集めている。例えば映画ならNetflixやHulu、音楽ならLINE Musicやスウェーデンから上陸して間もないSpotifyなどがある。
これに並び立つ存在が、雑誌・書籍の読み放題サービスだ。その多くが月400~500円という雑誌1冊分程度の料金で、数十~数百誌の最新号が読めるという圧倒的コストパフォーマンスを誇る。食わず嫌いの人も、ぜひ一度体験してみてほしい。
ページ抜けがあっても全然お得?! 雑誌読み放題サービス大集合
では、各社のサービスを見ていこう。なお、最初に指摘しておくが、紙で発売された雑誌・書籍の全ページがデジタルで読めるとは限らない。ある著者の連載が抜けていたり、広告が網掛けされていたり、プレゼント応募ページがなかったり、特定タレントの写真がカットされていたりする。
ただ、それを考慮しても月100冊超の雑誌がこの価格で読めるのは魅力(バックナンバーも入れればボリュームはさらに増す)。もちろん、我慢ならない人もいるだろうから、初回無料お試しの期間にこの状況を確認してみて、どうしても気に入らなければ解約してしまおう。
dマガジン
https://magazine.dmkt-sp.jp/
雑誌読み放題サービスの国内最大手と目されるのがこちら。NTTドコモが運営しているが、携帯電話会社の契約状況にかかわらず誰でも加入・契約できる。料金は月額400円で、お試し無料期間は現在のところ31日間。
ラインアップは約160誌。「週刊文春」などを皮切りに、「週刊ダイヤモンド」「週プレ」「サッカーダイジェスト」など幅広いジャンルの雑誌を取りそろえる。各雑誌はスマートフォンおよびタブレット(iOS/Android)の専用アプリを使って読める。この購読用端末の登録は最大5台まで。これとは別枠で、PCブラウザーを使った閲覧もサポートする(同時接続1台まで)。
楽天マガジン
https://magazine.rakuten.co.jp/
dマガジンへの対抗心(?)からか、楽天が今年8月に開始したばかりのサービス。月額料金は380円で、掲載誌ラインアップは全11ジャンル200冊を謳う。割安な年額プランは3600円。通販の楽天市場と連動したポイント倍増キャンペーンなども適宜実施している。
Kindle Unlimited
https://www.amazon.co.jp/gp/kindle/ku/sign-up
dマガジンと楽天マガジンは明らかに“雑誌読み放題”であるが、Amazonが8月にスタートした「Kindle Unlimited」は、一般書・コミックなども定額対象になっている。そのためか、料金は月額980円とやや高め。ただ、Amazonで通常どおり書籍を物色している際に、定額対象本がレコメンドされるなど、利便性は高い。また、閲覧用アプリはKinde用のものがそのまま流用できる。
ブックパス
https://www.bookpass.auone.jp/
au携帯電話契約者向けのサービスで、読み放題コースの月額料金は562円(単品購入コースの設定もあり)。雑誌のほかにコミックや小説、実用書など4万冊をラインアップする。PCからの閲覧も可能。
ブック放題
https://bookhodai.jp/
http://www.softbank.jp/mobile/campaigns/list/giga-entame/
こちらはソフトバンク携帯電話利用者向けで、月額料金は500円。雑誌150冊のほか、コミックを約1万5000冊そろえているという。なお、「ギガエンタメキャンペーン」の一環として、25歳以下のソフトバンク契約者は「ブック放題」「アニメ放題」に同時加入すると、2017年3月までサービス利用料がともに無料となる。
FOD 人気雑誌が読み放題!!
http://fod.fujitv.co.jp/s/books/magapass/
フジテレビ系の映像配信サービスだが、コミックなど電子書籍の配信もサービスの柱の1つとなっている。雑誌読み放題サービスは無料オプション的な位置付けで、例えば月額300円コースの契約であっても、追加負担なく雑誌が読める。
ひかりTVブック
http://book.hikaritv.net/book/static/getugaku_486/data/index.html
光ファイバーベースの放送・映像配信として知られる「ひかりTV」。派生サービスが各種あるが、「ひかりTVブック」もその1つ。月額486円(税別)の雑誌読み放題サービスを提供中だ。「ひかりTV」本体を契約していれば割引の特典も。なお、PC閲覧に非対応である点に注意を。
Yahoo!ブックストア読み放題
http://bookstore.yahoo.co.jp/unlimited/
電子書籍の単体販売に加え、月額400円の読み放題サービスを提供中。雑誌のほか、コミックや一般書籍までオールジャンルをそろえ、書籍数は2万冊以上。ラインアップについてはランキングも参考にしてみよう。
タブホ
https://tabuho-portal.optim.co.jp/
モバイル対応の法人向けプラットフォーム販売などを手がけるオプティムのサービス。週刊誌や不定期刊ムックなど500冊をラインアップしているという。MVNO事業者のオプションとして提供される例も多いが、専用アプリを経由しての直接加入も可能。この際の料金は月額500円。
タブホ for BIGLOBE
http://ebook.biglobe.ne.jp/tabuho/
上記「タブホ」のパートナー提供例。同じく月額500円という料金で、雑誌が読み放題になる。閲覧用アプリも同じものなので、契約に使うアカウントの保有状況などに応じて選択すればいいだろう。
U-NEXT 雑誌読み放題サービス
http://unext.bookplace.jp/
「U-NEXT」は月額1990円のビデオ配信サービス。ハリウッド作品や国内最新アニメの見放題配信、単体作品の有料配信をハイブリッドで展開しているが、その無料オプションに雑誌読み放題サービスがある。必ずしも最新号とは限らないが、それでも50冊程度はそろえている。
ビューン
http://www.viewn.co.jp/
2010年のiPad発売とほぼ同時に産声を上げ、ソフトバンク系のイメージが強い「ビューン」だが、現在はキャリア問わず加入が可能。料金は月額480円。ただし、iOS向けのみとなっており、Android端末からはそもそも利用できない。
Renta! 女性向け雑誌セレクション
http://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/ppmlist/1/
電子書籍を48時間などの期間限定で閲覧できるサービス。このうち、女性向け雑誌約10誌については定額制を設けている。料金は1カ月あたりチケット3枚(およそ300円相当)。ただし、アプリからの閲覧は不可。
Fujisan.co.jp タダ読み!
https://www.fujisan.co.jp/signup/tadayomi/use/
通販型の雑誌定期購読サービスを手がける「Fujisan.co.jp」では、「タダ読み!」のコーナーを設けている。ただし、対象コンテンツの多くは過去のバックナンバー。半年から数年前の雑誌について、ほぼ全ページを無料公開している(要ログイン)。最新号については“チラ見せ”を行っている。
ジャンル特化でディープに楽しむ!
ここまでは主に雑誌の読み放題サービスを見てきたが、一般書・専門書を主に取りそろえる事業者が他にもある。質・量の面で上記のKindle Unlimitedが抜け出ているのは間違いないが、これに触発されて別サービスが今後誕生する可能性にも期待したい。また、とにかく低コストで書籍を読みたいという人に向けて、ポイント制による無料配信サービスがコミック分野で先行している。あわせて見ていこう。
コミックシーモア読み放題
http://yomiho.cmoa.jp/
フィーチャーフォン向けの電子コミック配信などで名を挙げたコミックシーモア。スマホ全盛の現在は、月額780円(税込)のコミック読み放題作品も手がけている。対象コンテンツは3141作品・9511冊。月額1480円の上位ブランではボーイズラブ作品などが追加される。
少年ジャンプ+
http://plus.shonenjump.com/
集英社発刊の人気コミック誌「少年ジャンプ」シリーズのサービス。誌面に連載された新旧の作品がこのサイトに登録されており、例えば「ジョジョの奇妙な冒険」は毎週日曜日に旧エピソードを1話ずつ公開中。アプリもある。
マガポケ
http://www.shonenmagazine.com/special/magazinepocket/
ご存じ「少年マガジン」によるアプリ向け専用サービス。本誌連載中の作品、あるいはそのスピンオフ作品などが楽しめる。読み放題というより、「毎週1回少しずつ読み進めたい」という人に向いているだろう。
マンガ図書館Z
http://www.mangaz.com/
マンガ家の赤松健氏が始めた“絶版コミックの広告付き無料配信”の「Jコミ」だが、現在はGYAO傘下の企業へと運営が移っている。とはいえ、全巻無料配信の方針は変わらず。仕組み上、旧作が多いのは当然として利用するのがオススメ。なお、PDF版の購入も可能。
「こち亀」アプリ配信スタート!
http://www.shonenjump.com/p/sp/1609/kotikame_sp/
9月に誕生40周年を迎え、連載を終えた人気コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。時を同じくして、無料アプリの配信を開始。1日1回もらえるポイントを消費して、読みたい作品をレンタルする仕組み。この手法は「こち亀」以外のアプリでも多数導入されている。
スキマ
https://www.sukima.me/
無料会員登録すると、毎日180ページ分のコミックを閲覧できるサービス。月額480円の「プレミアム会員」が読み放題プランに相当し、ページ数制限がなくなるほか、広告費表示となる。対象作品数も拡充される。
手塚治虫マガジン倶楽部
http://tezukaosamumagazineclub.com/
手塚治虫のマンガ作品の読み放題サービス。月額1050円の料金で「全集スタイルで約400冊」の作品が楽しめる。「火の鳥」各巻はもちろん、「ブラック・ジャック」「ブッダ」などもそろう。
まんがライフGIGA
http://mangalifegiga.jp/
竹書房が発刊する4コママンガ雑誌と連携。アプリをインストールすれば無料作品が楽しめるが、毎月500円の課金で同社の「まんがライフ」シリーズ4誌の最新号が読める。現在はAndroid版アプリのみ公開中。
角川文庫プレミアムクラブ
http://www.kadokawa.co.jp/ebooks/premium/
単品販売と定額制の中間的サービスがこちら。毎月500円の会員料金を支払うと、1カ月ごとに1500円分のクーポンがもらえるという仕組み。電子書籍サイト「BOOK☆WALKER」で販売中の作品3本分に相当し、買いたい作品も5000冊の中から選べる。一度買った作品についてはいつでも制限なく閲覧可能。
ロマンス ライブラリ
http://www.romance-library.jp/
女性向け作品ブランドとして知られる「ハーレクイン」。月額コースが設けられており、比較的安価な「プレミアム 3000ノベルセット」では、運営側があらかじめ指定した10冊(5000円相当)を月額3000円で読める。定額制と呼ぶには少々お高め?
yomel.jp
http://yomel.mopita.com/free
ケータイ向けコンテンツで知られるエムティーアイの運営。スマホに特化した読み放題サービスとなっており、ラインアップはコミック・小説・実用書など。料金は月額324円(税込)。
学研ゼミ
https://gk-zemi.jp/
学研による児童教育コンテンツ。「学研図書ライブラリー」という書籍読み放題サービスを月額500円で提供。いわゆる「学習まんが」も含めて約600冊が自由に読める。学習用図鑑・事典なども。
マイナビブックス 就活ブック読み放題2018
https://book.mynavi.jp/shukatsu/2018/
こちらは就活生向け。月額1400円で「内定獲得のメソッド SPI 解法の極意」「内定獲得のメソッド エントリーシート 完全 突破塾」など14冊が定額で読める。各書籍の電子版を単体購入する場合の価格は1000~1500円程度。
10xEng(テング)
https://10x-eng.com/
秀和システムが発行するエンジニア/ウェブディレクター向け技術書をデータベース化し、辞書感覚で利用できるサービス。対象作品は「Android StudioではじめるAndroidプログラミング入門」「デスマーチに追われるIT技術者が勉強せずに英語力を身につけてキャリアアップした方法」「PHP逆引き大全」など。月額料金は900円。