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シスコとNICTが研究協力覚書を再締結、サイバーセキュリティ分野での研究協力を強化

(写真左から)NICTサイバーセキュリティ研究所研究所長井上大介氏、NICT理事矢野博之氏、シスコシステムズシニアバイスプレジデント兼グローバルイノベーションオフィサーGuy Diedrich氏、シスコシステムズ合同会社 社長執行役員 濱田義之氏

 シスコシステム合同会社と国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は7月18日、サイバーセキュリティ分野での研究協力を強化するためとして、2017年に締結した研究協力覚書(MOU)を再締結した。

 両者は2017年に、人材交流や知識の共有など世界のコンピューティング環境のセキュリティ強化に向けた取り組みをするためにMOUを締結していた。技術環境の進歩や新たなサイバー上の脅威の増加など情勢の変化を踏まえ、今回の再締結では、既存のMOUの内容に加え、以下項目を新たに研究分野として追加した。

  • 両者の従業員またはスタッフによる相互派遣を含む人材交流
  • 最新のサイバーセキュリティの脅威およびインシデント分析を通じた専門知識、情報の交換・共有
  • シスコのネットワーキングアカデミーを含むサイバーセキュリティリソース開発プログラムをNICTのサイバーセキュリティネクサス(CYNEX)と共有
  • NICTのAIセキュリティ研究センター(CREATE)との間で、AIセキュリティ関連技術に関する共同研究と知見の交換

 シスコでは、今後もCYNEXやCREATEといった日本の専門機関との連携を通じ、AI時代に向けて国内におけるサイバーセキュリティの人材育成と先進技術の社会実装を支援し、日本の重要ネットワークと将来のイノベーションに貢献していくとしている。