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NEC、アジア地域内約1万500kmを結ぶ大容量光海底ケーブル「SJC2」を建設
AI普及などにより広い帯域幅の通信需要に応える
2025年7月22日 08:15
日本電気株式会社(NEC)は、アジア地域内10拠点を結ぶ総延長距離約1万500kmの大容量光海底ケーブル「Southeast Asia-Japan Cable 2」 (SJC2)の建設が完了し、SJC2コンソーシアムに引き渡したことを発表した。
SJC2は最新の光波長多重伝送方式を採用し、126Tbps以上のデータ伝送が可能。日本、韓国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、シンガポールにある10拠点を結んでいる。
NECは2018年に同コンソーシアムとシステム供給契約を締結し、建設を実施した。本ケーブル敷設により、近年のAI普及などにより広い帯域幅の通信需要に対し、通信インフラの拡充と冗長ルートの確保に貢献し、安定した通信環境の実現に寄与するとしている。
なお、SJC2コンソーシアムには、以下の企業が含まれている。
- China Mobile International Limited
- Chunghwa Telecom Co., Ltd.
- Donghwa Telecom Co. Ltd.
- KDDI株式会社
- PT Telekomunikasi Indonesia International
- Singapore Telecommunications Limited
- SK Broadband
- True Internet Corporation Co., Ltd.
- Vietnam Posts and Telecommunications Group
2018年発表の「SJC2」ルート図。なお、建設完了時点では、カンボジアの拠点が外れている。出典:NEC、アジア地域内の11拠点を結ぶ10,500kmの光海底ケーブル「SJC2」の供給契約を締結(2018年発表)