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YKK AP、窓ガラスがディスプレイになる“未来の窓”プロトタイプを開発

 YKK AP株式会社は、ディスプレイ機能を備えた窓ガラスで、スマート家電などと連携する「Window with Intelligence」のプロトタイプを発表した。YKK APショールーム新宿(東京都渋谷区代々木)の特設ギャラリーにて、7月1日から一般公開展示を開始する。

 YKK APによると、Window with Intelligenceは「窓が情報を持ったなら。」という想定のもと、「毎日の暮らしが便利になる窓として、将来の実用化を見据えたもの」としている。

 ガラス面に映像を表示できるタッチセンサー付きの「透明有機EL」を樹脂製窓フレームに組み込み、窓の基本性能を保ちながら、AIスピーカーやスマート家電とインターネット経由で連携したり、遠隔地の人と対話できるビデオチャット機能などを備えているのが特徴。3年後の実用化を目指す。

 そのほかの機能としては、部屋の空気環境を測定して自動的に窓を開閉する「Air Conditioning」、屋外の気象情報などを取得して表示する「Weather」、出かけるときの伝言などメモを残せる「Drawing」、部屋の中を定期的に撮影して記録する「Life Log」、スマートフォンとペアリングして画像を表示する「Mirroring」を備える。

窓が毎日の生活を記録して行動パターンに応じ、窓を自動開閉
離れた家族とビデオチャットで会話
窓をキャンバスにしてお絵かきをしたり、メモを残したりすることが可能