Baiduが北京・中関村に巨大な新本社ビルを建設中、10月完成予定
北京に建設中のBaidu新社屋 |
中国最大手、世界でも第3位のシェアを持つ検索サービス「Baidu.com」を提供するBaiduが、北京市北西部の中関村に新社屋を建設中だ。
中関村は、多数のIT関連企業が拠点を構えている地区で、北京大学や清華大学などのキャンパスにも近く、日本で言えばつくば研究学園都市のような場所だ。これまではやや交通は不便なところだったが、最近になって徒歩圏に地下鉄の駅ができ、今年中には新たな地下鉄が開通して「中関村駅」もできる予定だという。駅のある中関村の中心部には、秋葉原のような電気製品を販売するビルも多く立ち並んでいる。
現在のBaiduの本社オフィスは、中関村の中心部にほど近い理想国際ビルにある。同じビルには、ポータルサイトのSINA(新浪)や電気メーカーのaigo(愛国者)もオフィスを構えている。Baiduのオフィス入り口には、2005年にNASDAQに上場した際に社員などが書いた大きな寄せ書きが貼られている。オフィス内には大学を出たばかりの若い社員が多く、日本のIT系企業よりもさらに平均年齢は若い印象だ。
現在のBaidu本社がある北京・中関村の理想国際ビル。オフィスはこのほかのビルにも分散している | 周辺にも多くのビルが立ち並ぶ |
Baiduのオフィス入り口 | 入り口の横には、NASDAQ上場時の寄せ書きが貼られている |
また、Baiduのオフィスはこのビルだけでなく、複数のビルに分かれている。Baiduは2000年の創業以来急成長を遂げており、社員は既に全体で7000人を突破。現在も社員は増え続けているため、慢性的にスペースが不足気味の状態になっているという。
そうしたこともあって、Baiduでは現在、新たな社屋を建設している最中だ。現在のオフィスから車で10分ほどの場所に建設中のBaiduの新社屋は、高さは7階建て程度だが、長さは200メートルはあろうかという巨大なビルで、10月以降ここに北京のオフィスが集約される予定だという。
Baiduの新社屋は長さ200メートルはある巨大なビル。ここに北京のオフィスを集約する | 現在も工事中で、10月に完成予定 |
携帯電話やPCのショップが入居する「中関村e世界」ビル。中関村の中心部にはこうしたビルが立ち並ぶ | アニメ系のショップが入居する「中関村国際動漫城」。こうした店も増えているという |
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(三柳 英樹)
2009/8/27 15:51
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