TweetMeのEvernote対応など、Evernote対応製品が続々登場


 Evernoteサービスを手掛ける米Evernote Corporationは9月29日、フィル・リービンCEO来日に合わせて都内で記者説明会を開催した。会場ではこじんまりとしてはいるが展示コーナーが設けられ、Evernoteとの連携機能のデモも行われた。ここでは、今週発表されたEvernote連携機能を持つ製品を紹介する。

TweetMeで、Evernoteワンクリック連携可能に

 フライトシステムコンサルティングはiPhone向けTwitterアプリケーション「TweetMe for iPhone」の近日公開予定のバージョンアップで、TweetMeからEvernoteボタンをクリックするだけで、つぶやきやタイムラインをEvernoteに転送する機能を搭載すると発表した。Twitterでのキーワード検索結果をクリップすることもできるので、Twitterまとめサービス「Togetter」のような使い方も可能だという。なお、ATOK Padへも同時対応を予定している。

近日公開のTweetMe for iPhoneの画面イメージ残念ながらデモ展示はなかった

スキャナから取り込めば自動的にEvernoteにもクリップ「N-TRANSFER」

 NTT東西が9月27日に発表したデバイスサーバー「N-TRANSFER」「N-TRANSFER」は、Evernoteとの連携が製品の特徴のひとつとなっている。今後対応機器が増える見込みだが、エプソンのプリンター「Colorio」およびPFUのスキャナ「ScanSnap」でスキャンしたデータを、あらかじめEvernoteのIDを登録しておくことで、Evernoteに自動的に転送する機能を持つ。

 なお、「N-TRANSFER」についてはすでにニュース記事でお伝えしている(http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100927_396410.html)ので詳しくはそちらを参照してほしい。

ScanSnapの左にあるのが「N-TRANSFER」。パソコンを経由せずにEvernoteにクリップできるEvernoteのID設定などは携帯電話から行う
連携によるサービス提供イメージ図

「ポメラQRコードリーダー」がEvernoteに対応

 株式会社キングジムは、デジタルメモ「ポメラ」DM20で表示するQRコードが読み取れる無料のiPhone専用アプリ「ポメラQRコードリーダー」を9月29日にバージョンアップした。

 キングジムでは、6月にApp StoreでiPhone用の「ポメラQRコードリーダー」を無償公開したが、Evernoteに対応してほしいとの声がたくさん寄せられたという。ユーザーの声を受け、今回のバージョンアップでは、メニューに新たにEvernote連携ボタンを追加。QRコードを介して読み取った文章を、ボタンひとつでEvernoteにクリップすることが可能になった。

「ポメラ」DM20ではQRコードが表示できる機能を装備。携帯電話やスマートフォンへQRコードで文章を渡せるようになった9月29日に公開されたバージョンでは、新たにEvernote連携機能を装備。ボタンひとつでQRコードから読み取った文章をEvernoteにクリップ可能になった

インフォテリア、Evernoteの連携機能を実装した「SnapCal」

 インフォテリア株式会社は、iPhone用有料カレンダーアプリ「TwitCal(350円)」にEvernoteとの連携機能を実装し、バージョンアップと同時に製品名を「SnapCal」に改めて10月21日よりApp Storeで提供開始すると発表した。

 「TwitCal」は、スケジュールのつぶやきや家族や仲間のカレンダーのフォローなどTwitterとの連携機能を備えたカレンダーアプリケーション。Googleカレンダー連携機能も備える。改名した新バージョンでは、Evernoteに保存されたノートから日付や時刻、場所や件名などのスケジュール情報を抽出し、SnapCalに自動登録する機能を備える。また、SnapCalに登録したスケジュール情報をEvernote上に保存することもできるようになるという。

「TwitCal」改め「SnapCal」は10月21日にApp Storeで提供開始「SnapCal」はEvernote、Twitter、Googleカレンダーと連携可能

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(工藤 ひろえ)

2010/9/30 06:00