Skypeなど介して遠隔で手話通訳、被災地の聴覚障がい者向けにNPO法人が開始


 特定非営利活動法人シュアールが、スマートフォンやパソコンなどのテレビ電話機能を介して手話通訳サービスを提供するための緊急特設サイトを開設している。東日本大震災の被災地において、聴覚障がい者が病院や行政機関、交通機関などの窓口でコミュニケーションが必要な際に遠隔で手話通訳を行う。

 対応するソフトは、Skype、MSN Messenger、Google Talk。特設サイトでは、使用方法などを聴覚障がい者および窓口担当者向けに説明するとともに、手話通訳が行えるボランティアも募集している。

パソコンを活用した遠隔手話通訳のイメージ(写真は、震災前の2月に実施されていた神奈川県藤沢市役所での実証実験のもの)

 シュアールは2008年11月創業の学生ベンチャーで、2010年度のNEC社会起業塾の卒業生でもあるという。ITを活用した遠隔手話通訳サービス事業に取り組んでおり、今回の緊急特設サイトは、東北地方太平洋沖地震が発生した3月11日の夜に開設した。


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(永沢 茂)

2011/4/4 15:02