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三木谷社長「koboはKindleに対抗できる」、1ユーザーの購入額は「想定の5倍」


楽天の三木谷浩史社長

 楽天株式会社の三木谷浩史代表取締役会長兼社長は3日、同社の第2四半期決算説明会において、7月19日に発売した電子書籍リーダー「kobo Touch」について言及。具体的な数字は明かさなかったが「販売台数は社内想定を上回る」とし、ユーザーあたりのコンテンツ購入金額は「当初計画の5倍」と順調な滑り出しをアピールした。また、近日中にPCを使わずに無線LAN経由で端末のアクティベーションを行えるようにする方針も示した。

 三木谷社長は、「出版社の中にはkobo経由のコンテンツ販売が想定の3〜5倍を上回っているところもある」と述べ、出版社や小売店と共存共栄の関係を構築できていると強調。日本語のコンテンツについては8月末までに最大6万タイトル、2012年末までに20万タイトルを用意すると説明した。

 日本のユーザー1人あたりの購入金額は、「(すでにkobo事業を開始している英国やドイツ、フランス、オランダなど)他国の4倍の水準」といい、「どれだけ日本のユーザーがコンテンツを買っているのか。ショッキングだ」と驚きを隠さなかった。「来年には損益分岐点に達するだろう」。

 koboの海外展開も着実に進ちょくしているといい、英国ではWHSmithと共同で、同社の店舗100店に体験コーナーを設置。イタリアでは最大手出版社のMondadoriと提携し、2012年後半にkobo事業をスタートさせると話した。

 また、kobo事業の可能性について三木谷社長は、間もなく日本に上陸するAmazonの「Kindle」を引き合いに出し、こう話した。「koboは海外でも導入を図っていくが、しっかりとしたPL管理やサプライチェーンマネジメントがある。元MotorolaやAppleの人材を獲得しており、Amazon Kindleと対抗するグローバルな存在だ」。

 楽天の2012年度第2四半期(4〜6月)連結決算は、売上高が前年同期比12.2%増の1018億円、営業利益が26.0%増の180億円、経常利益が23.6%増の177億円。いずれも第2四半期としては過去最高だった。


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(増田 覚)

2012/8/3 19:32