“新gTLD”に1930件の申請、ICANNが申請文字列・組織の一覧を公開


 ICANNは13日、“新gTLD”に申請のあった文字列・組織のリストを公開した。

 現在gTLDといえば、「.com」「.net」「.org」などが一般的によく知られており、22種類のみが運用されている。ICANNはgTLDを拡大し、組織独自のgTLDを認めることを発表し、申請受付を行っていた。今回その申請組織と文字列のリストが公開された。

 ICANNによると、申請は合計で1930件あった。ただし、同じ文字列に対して複数の組織から申請されているものもある。公開されたリストを見ると、最も競争が激しいのは「.app」の13社、次いで「.home」「.inc」の11社、「.art」が10社などとなっている。この申請リストはPDF/CSVファイルとしてICANNにより公開されている。

 申請組織の地域は、北米が911件、欧州が675件、アジア太平洋地域が303件、中南米が24件、アフリカが17件。日本(申請者のロケーションが「JP」となっているもの)は71件/52社だった。申請数ではGMOが突出しており、「.inc」「.mail」「.shop」「.tokyo」など10個を申請した。次いで多かったのはインターリンクで「.earth」「.moe」「.site」「.osaka」の4個を申請している。そのほかは、ほとんどが自社名や代表的ブランド名を申請している。

 今後、申請されたgTLDの審査が行われ、技術的・経済的に運営し続けられるかどうかなどの要件を満たすかどうか調べる。1つのgTLDごとに18万5000ドルの申請費用がかかることから、こうした高額費用が地域格差となるのではないかとの不安や不満となり、一部でICANNが批判の対象ともなっている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2012/6/14 13:30