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AppleやGoogle、Facebookも萌えに興味? 「.moe」ドメイン名を取得していた

6月18日0時からは誰でも登録申請可能に

 株式会社インターリンクは、日本時間の6月18日0時より、新gTLD「.moe」の先行登録(ランドラッシュ)の受付を開始する。国内外のドメイン名登録サービス事業者26社を通じて登録申請を受け付ける。

 インターリンク自身が提供するドメイン名登録サービス「ゴンベエドメイン」での申請料金は5400円(税込、初年度の登録料金を含む)、2年目以降の更新料金は年間1944円(税込)。なお、ニーズの多い単語などのプレミアムドメイン名は別途料金設定がある。

 「.moe」はすでに5月13日から1カ月にわたり商標権者向けの優先登録(サンライズ)が行われ、登録商標や社名などを含む文字列のドメイン名の登録を受け付けていた。インターリンクによると、「apple.moe」「chanel.moe」「google.moe」「facebook.moe」「wordpress.moe」「xbox.moe」など、大手企業から登録があったという。

 今回、サンライズに続いて設けられるランドラッシュは、期間が7月19日0時までとなっている。ランドラッシュでは商標権者でなくとも誰でも「.moe」ドメイン名の登録申請が可能だが、期間中に同じ文字列の登録申請が複数あった場合は、オークションにより取得者が決まる。

 なお、オークションの結果、希望文字列が取得できなかった場合、多くの新gTLDではランドラッシュ申請料金は返金されないが、「.moe」においては、希望文字列が取得できなかった場合は申請料金は一切発生しないとしている。

 ランドラッシュの終了後、空いているドメイン名を先願制(早い者順)で登録できる一般登録期間が7月22日からスタートする予定だ。ゴンベエドメインでの一般登録料金は年間1944円(税込)。

 インターリンクでは、アニメや漫画、ゲームやコスプレに代表される萌え文化は日本の文化のひとつとして世界で注目を集めているとし、「.moe」は日本文化を表現した初のドメインだとアピールしている。

 なお、サンライズ期間は商標保護を目的に設けられている期間であり、商標権者にとっては自社の商標などを含むドメイン名を第三者に登録されないよう押さえておくという意味合いが強い。必ずしもAppleやChanelが萌え分野に関心を寄せているとは限らない点に注意が必要だ。

 一方、インターリンクでは、萌えにふさわしいサイトに対して「.moe」ドメイン名を初年度無料で提供する「ファウンダーズプログラム」を実施。200件を超える応募があったという。現在までにそのうちの30件が審査を完了しており、ゲームソフトブランド「AQUAPLUS」の公式サイトがすでに「.moe」ドメイン名で公開されている。

(永沢 茂)