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米Googleが“図書館丸ごとデータベース化計画”への信念を主張


 米Googleは19日、American Association of Publishers(AAP)によって起こされた提訴を受けて、同社が「なぜ図書館を丸ごとデータベース化するのか」を説明する文章をGoogle公式ブログにて発表した。

 図書館丸ごとデータベース化計画、すなわち「Google Print Library」プロジェクトにGoogleはなぜ執着するのか。この疑問に回答する文章を寄せたのは、Googleの副社長で主任法律顧問でもあるDavid Drummond氏だ。

 Drummond氏はまず、Googleがこの計画を推進する理由として「われわれは世界中の人々が情報を探し出すことを助けるために専心しており、書籍の中にあってインターネットでは見つけることができない情報が多すぎるのである」とコメント。Googleの「独自の検索エンジンにより、世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにする」というミッションを達成するためには「今までに書かれたすべての書籍のすべての語句を検索できるようにしなければならない」と主張した。

 現在Googleが置かれた状況については、VTRが登場したときに映画業界が反発した構図に似ていると指摘。1982年に映画業界を代表するMPAAとSonyが裁判で争い、最高裁でSonyが勝利を勝ち取った裁判に言及し、Google Printもその同じ経緯を辿ることを期待していると述べた。

 その上で、「訴訟が起こっている現時点でさえ、訴えを起こした側であるAAP代表のPatricia Schroeder氏がこの計画によって多くの作家がより多くの露出を得て、より多くの書籍を販売することさえできるかもしれない」と述べ、原告側もこの計画のメリットを認めていることも指摘した。


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URL
  Google公式ブログ該当記事(英文)
  http://googleblog.blogspot.com/2005/10/why-we-believe-in-google-print.html

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( 青木大我 taiga@scientist.com )
2005/10/21 12:41

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