アッカ・ネットワークスは27日、IEEE 802.16e(通称「モバイルWiMAX」)方式を採用したワイヤレスブロードバンド実証実験を本格化すると発表した。実証実験を通じ、サービス展開に向けたモバイルWiMAXの周波数獲得を目指すという。
モバイルWiMAXは、最大75Mbpsで時速120km以上のハンドオーバーを実現できるという通信規格。すでにKDDIがモバイルWiMAXや3G、無線LANなどを組み合わせた「ウルトラ3G」構想に基づいた実証実験を行なっているほか、イー・アクセスやNTTなどもWiMAX技術の採用を表明しており、総務省が割り当てを予定している2.5GHz帯の候補にも挙がっている。
今回の実証実験は独立行政法人情報通信研究機構(NICT)と共同で行なうもの。2002年にはシームレスアクセスに関する研究を、2005年にはユビキタスネットワークサーバーに関する研究を共同で実施していたことから今回の共同実験が実現した。
現在のところモバイルWiMAXのための実験局免許は取得していないが、アッカとNICTでは早期の免許取得を目指す。免許取得後は横須賀リサーチパークにモバイルWiMAXの基地局を2台設置し、8月には基本特性実験を終了、その後はアプリケーションの実験へ移行する予定という。
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■URL
ニュースリリース
http://www.acca.ne.jp/release/060227.html
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( 甲斐祐樹 )
2006/02/27 13:08
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