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「ひかり電話」通信障害の原因を特定、23日にソフトウェア修正を実施


 NTT東日本は、9月19日から21日にかけて発生したIP電話サービス「ひかり電話」の通信障害の原因を特定し、対策を実施したと発表した。同社では、通信障害期間中にサービスが利用しにくかったことから、基本料金から日割り計算で3日分を差し引くことを明らかにした。

 9月19日に発生した輻輳は、ひかり電話ビジネスタイプの呼制御サーバーにおける不具合が原因。NTT東日本によれば、1つの電話番号で複数のゲートウェイ機器をまたがって着信させるオプション機能「複数ゲートウェイスリップ機能」で、高負荷時にソフトウェアの検索処理遅延が発生し、これが原因となって呼制御サーバー、中継系呼制御サーバーで輻輳が発生したという。

 また、9月20日の通信障害に関しては、前日の輻輳が回復した際に中継系呼制御サーバーに不要な情報が残留していたことから、再び輻輳が発生したとしている。9月21日は、原因が判明するまでの措置として、当該サーバーの負荷監視や一部通話制御を実施し、16時53分以降は通常通りひかり電話の利用が可能になった。

 19日の呼制御サーバーにおけるソフトウェア不具合に関しては、23日に同様のソフトウェアを利用する全サーバーを対象に高負荷時でも高速に呼処理が可能になるよう修正を実施。これにより、処理遅延が発生する呼数が秒間10コール程度から、秒間100コール以上へと検索機能が改善された。

 20日の輻輳に関しては、中継系呼制御サーバーのソフトウェア全体を初期化したことで対処が完了。なお、この間の緊急対処として当該サーバー負荷軽減を目的に、他のサーバーへ回線の収容替えが実施された。

 NTT東日本では23日までに実施した対策によって、ひかり電話の安定した運用を維持していると発表。今後も設備増設工事の前倒しなどを行ない、信頼性の向上と故障対応の迅速化に取り組むとしている。

 なお、一連の通信障害で影響を受けたユーザー数は、各日ともにひかり電話を利用する約80万加入。申告件数は、9月19日が約13,000件、20日が約19,500件、21日が約10,000件で、19日から22日までの合計は約45,000件。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.ntt-east.co.jp/release/0609/060925a.html

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( 村松健至 )
2006/09/25 18:14

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