テレワークグッズ・ミニレビュー

番外編

読者に聞いた!! オススメのテレワークグッズ大百科

読者がオススメするテレワークグッズとは?

 「テレワークグッズ・ミニレビュー」連載開始から3年を機に実施した読者アンケート。読者の出社状況など、コロナ5類以降後のテレワーク状況について聞いた結果は以前お伝えしたが、今回はアンケートの中で教えてもらった、読者がオススメするテレワークグッズを紹介していきたい。なお本稿で紹介しているのは、アンケートに寄せられた読者個人の感想であり、性能や効能を約束するものではない点はご理解いただきたい。

※できるかぎり製品販売サイトへのリンクを設けていますが、モデルチェンジ後の商品、バージョン違い、色違い等、必ずしも一致しない場合もございます。

読者のテレワークの状況に関する結果は関連記事参照のこと

ディスプレイは作業効率をアップする!?

 アンケートの中でも、特に多かった答えがディスプレイ関連の話。テレワーク下だとノートPCを利用している人が多いようで、

  • ノートPCの画面だけでは効率が悪い
  • 画面の大きさと作業効率は比例する
  • 外付けディスプレイは絶対に用意した方が良いと思う。目の負担、作業スペース、PC作業のあらゆることが快適になる」

 といった声が聞かれた。

 特にマルチディスプレイ、大画面、4K、ワイドディスプレイなどをオススメする声が多く、

  • 大きいモニター(自宅では4Kの42インチ×2画面使用)は、一画面で多数かつ大きく表示できるので、便利
  • 4Kモニター。Webブラウザを複数表示できるため
  • ワイドモニターもしくは2画面、作業スペース拡大することで、効率的に仕事ができる

 といった声が。

 具体的な製品名を挙げている人も多く、

  • LG モニター ディスプレイ 43UN700エルゴトロン HX デスク モニターアーム
  • LGウルトラワイドモニター34WP60C-B。画面が広ければ資料作りもプログラミングもラク
  • JapanNextの34インチウルトラワイドモニター。一度ウルトラワイドを使ってしまうと、この画面サイズより小さい画面で仕事してられない

 などなど。

 また、

  • USB Type-CでノートPCと接続できるモニター。1本つなげるだけでキーボード/マウス/LANから電源まで賄えるためとても重宝しています

 との声も。確かにこれから買うならUSB Type-C接続で、PD給電も可能なタイプがオススメだ。

 外部ディスプレイ、マルチディスプレイを推す声と合わせて、ディスプレイの取り付けにモニターアームがいいという回答も目立った。

  • モニターアームは安いものでも便利です。Suptek PCモニターアームは3000円弱でも十分利用可能
  • エルゴトロンのLXデスクトリプルモニターアーム。長い支柱一本にオプションの追加アーム、延長アーム、ノートブックトレーを併用して机の上スッキリなのにマルチモニターの環境を構築
  • モニターアーム。妻も自分のデスクを利用することがあるが、モニター位置を仕事がしやすいように簡単に変更ができる

 など。

 ディスプレイの高さを調整するという意味では、同様にノートPCスタンドを推す声も多かったです。ノートPCスタンドは100円ショップでも手に入るらしい。

  • どんなのでもいいので、外部モニターとノートPCを並べて使う際に高さ調整のできるノートPCスタンドはある方が視線・マウスの動き等、仕事を円滑にするのに便利
  • 上海問屋のアルミスタンドDN-916020は2in1のタブレットスタイルにもノートスタイルにも対応できて良いですね。自宅と会社の両方に置いています
  • ノートPCとモニターを横並びにしているので、目線の高さをできる限りそろえるため、100均にあるタブレットPCスタンドを使用してノートPCをくの字になるようにして使用しています。ダイソーのタブレットPC用スタンドが最高
  • キャンドゥで購入したPCスタンド。不要なときは、ボールタイプになるため、邪魔になりにくく、好きな位置に設置できるため、どんなノートPCでも対応可能。何より、安い」

 などなど。

フリーアドレスはなかなか大変?

 一方、会社がフリーアドレスになった人の中には、オフィスで使う用にモバイルディスプレイがオススメという声も。

  • モバイルモニター、たまにオフィスに出社する際に活用しています。オフィスにはいまだにFHD程度のものしかなく、普段自宅で4Kモニター等を使用していると耐えられないためWQXGA(2580x1600)の16インチモバイルモニターを持ち歩いて使用
  • 会社の席が足りないこともあるが、自宅で仕事場所を変えるときや、テレワークブースを利用する際にモバイルモニターを利用

 フリーアドレス関連では、持ち運び用の収納類も工夫していて、

  • YOUBOKU TOKYOのポーチ、ケーブル類を収納、持ち運びするのに便利
  • 文房具などのワークツールをまとめて持ち運びしやすいコクヨ モバイルバッグ ガジェットポーチがおすすめです。ボールペンや印鑑などの小物が散らばらないように仕切りが充実。その上、広いスペースも用意されているので、マウスやモバイルバッテリーなどの少し大きい雑貨も収納できます。さっと持ち手を掴んで運べて、パッと開いて手前側を折り返せば、ワークツールスタンドが完成

 など、こだわりの感じられるコメントが多数寄せられた。

ケーブル1本でPCが脱着可能!! USBドック&ハブ

 テレワークになってノートPCが主流になり、さらにマルチディスプレイにしたり、あるいは出社時には取り外したりするためにニーズが高まっているのがドックやハブの類い。

  • Anker Power Expand 9-in-1、LANやHDMI、ACアダプター、USB機器をUSB Type-Cケーブル1本でつなげることが可能。自宅とオフィスを行ったり来たりするたびにケーブルを何本も抜き差しする必要がない。ACアダプターを持ち運ぶ必要もない。とてもおすすめ
  • Cable Matters USB Type C トリプル4Kをモニター拡張時に使用。会社貸与のノートPCでは外付けUSBが禁止されており、USBポートが無いモニター拡張の製品が必要だった。中でもWindowsの拡張モードに対応、Thunderbolt出力が可能、4K60hz以上の出力対応、2画面以上の追加が可能、Type-CからのPD同時給電が可能、これらの条件が揃っていた商品がこれだった
  • Amazonベーシック アダプター 3ポート USB 3.0 ギガビット イーサネットポート付き RJ45 ブラック、結局有線LANがパフォーマンスもコストも圧倒的で、仕事で使うなら安心だと気付いたグッズです
  • サンワサプライのドッキングHUB(USB-3TCH14S2)、ノートPCにモニターやキーボード、マウスを繋いでデスクトップとして使用するのに使用。USBケーブル1本の着脱でノートPCとデスクトップ環境の切り替えができるので便利

 など。使っている人は満足している様子だ。

骨伝導タイプのヘッドセットが人気!?

 ディスプレイ関連と並んで意見が多かったのが、Web会議用のガジェット。特にヘッドセットでは具体的な製品を挙げてくれる人が多くいて、特に多かったのが骨伝導イヤホン。中でもShockzのOpenCommが人気。

  • Shokz Opencomm、眼鏡をかけていてもそれほど違和感ないし、インナーイヤータイプやヘッドセットタイプを長時間つけたときの不快感が少ない
  • Shokz OpenComm、骨伝導なので耳に負担が少ない。マイクが独立しているので安心感がある
  • 骨伝導のイヤホン。かつマイク付きが良いです。特にShockzのOpen Comは最高。ただ、骨伝導は実は周りが少し騒がしいと結局聞こえづらくなるので、その対応は必要。後はJabraのヘッドセットも非常に性能がよくおすすめ
  • 骨伝導のヘッドセットはやはり便利ですね。耳穴を塞がないので、周囲の音が聞こえるし、何より耳の中が蒸れず、快適です

 などなど、満足度の高さがうかがえる。

 長時間の利用で耳を塞がないほうがいいという声は少なくないようで、ほかにもネックスピーカータイプでは、

  • パナソニックのSC-GN01、USB接続で電源気にせずWeb会議ができる
  • シャープ ウェアラブル ネックスピーカー an-ss1、テレワーク移行後、直ぐに購入。耳を塞がず圧迫感がないので長時間の会議でも快適。新機種に買い直そうか思案中

 など。

 また、スピーカーフォンタイプを推す声もあって、

  • スピーカーフォン、ハンズフリーで通話ができる。イヤフォンだと耳が痛くなる
  • スピーカーフォン、POLY Sync20-M

 など。

 一般的なヘッドセットタイプだと、ノイズキャンセリング付きやワイヤレスタイプが人気で

  • JabraのEvolveシリーズ、Web会議やウェビナー参加時には、やっぱり使い勝手の良いヘッドセット
  • Anker PowerConf H700、ワイヤレスヘッドホン+ノイズキャンセリングマイクが約1.3万で買えるのはすばらしい
  • Bluetoothヘッドセット。やはりテレワークで会議するときには必要。軽くてワイヤレスなら気にならないし

 などなど、こだわりを持って選んでいるようだ。

 一方で手軽な価格で選ばれているのがイヤフォンタイプ。

  • 百均やスリーコインなどで買えるワイヤレスイヤホン、イヤホンを繋ぎたいガジェットが増えすぎ、1ガジェット1イヤホンにした
  • ワイヤードのマイク付きイヤホン JVCのHA-FR9、値段が手ごろ。テレワークの打ち合わせなどでマイク付きイヤホンを使う。急に対応が必要になった時に設定や電源を考えなくとも繋ぐだけで使えるので部屋に1つ置いておくと安心

 など、必要な時にすぐ使えることを重要視しているようだ。

 こうしたヘッドセットに対するこだわりが多かったが、さらにその使い勝手を向上するために、コントローラーを使っていると言う声も。

  • 会議の際相手の音量が異なる場合が多いので、USB接続のボリュームコントローラを使っている
  • FiiO KB1K、キーの割り当てによりマイクやカメラのオン/オフの切換えが行なえる所がオンライン会議で便利
  • Web会議用ミニキーボードマイキーさん、Zoom会議が多い場合、すぐにビデオやマイクがオン・オフできるのが便利です
  • Elgato Stream Deck +、LCDキーでアプリの起動や操作を行うことができ、テレワーク中で画面切り替えなどワンタッチで可能。また、Stream Deck +になったことで、ダイヤルがついており、音声出力の調整や離席時のミュートなどの操作もできる

 など。このタイプのものはこれまで連載でも扱ったことがないので、今度試してみたいところだ。

テレワークでトラックボールが人気!?

 Web会議用ガジェットと並んで声が多かったのが、キーボードやトラックボールなどの入力機器関連。特にテレワークで机の狭さを理由にトラックボールにしたと言う人が多数。

  • テレワークを機会に、トラックボールマウスに変えた
  • トラックボール(Kensington SlimBlade)。狭い机を有効に利用するにはやはりトラックボールが便利(慣れるまで時間がかかるが)
  • Logicool M575、限られた自宅の机のスペースでもラクラクにマウスを動かせるし、長時間使ってても疲れないのがいい
  • ELECOM M-DPT1MRBK(DEFT PRO)、デスクが大型ではないのでマウスをトラックボールマウスに買い換え。接続方法がUSBレシーバー、Bluetoothで問題ないと考えていたが電池交換とかは面倒だと考え有線タイプも視野に入れ色々悩んだ結果、全ての接続方法ができるトラックボールマウスを選択。初めてのトラックボールマウスだったので、親指タイプではなくてもどうせ慣れるだろうと特に深く考えませんでした

 などなど。

 また、キーボードやマウスもこだわって選んでいて、具体的な製品名を挙げている人が多数。特に多かったのは、キーボードだとKeychron K2やUltimate Hacking Keyboard、マウスはMX Master 3など。

  • Keychronのキーボード、端末の切り替えも容易で打鍵時のストレスがかなり減った
  • Keychron K2を使用しています。仕事用PC、プライベートPC 2台を切り替えて使用しています。すべて無線で接続できているのでとても便利
  • Keychron K2、打鍵感が最高・キーボードを打ち込んでいて気持ちいい。MX Master 3、必須マウス
  • MX Master3、ホイール操作がはかどる
  • Ultimate Hacking Keyboard、左右分割できるキーボードのため、肩幅にゆったりと広げて打鍵でき、肩への負担を低減できる。トラックポイントだけでなくミニトラックボールも使える。レイヤーやマクロも利用できるのでほぼ自由にカスタマイズ可能。ThinkPadユーザーならこれを選択肢にいれてもよいはず
  • 分離式キーボードのUltimate Hacking Keyboard。オプションを付ければキーボードいらず、手のポジションをほぼ変えることなくPC操作が可能
  • MAGIC-REFINER Bluetoothワイヤレス ゲーミングキーボード 無線 小型 赤軸K68キーボード。安いメカニカルキーボードかつ、Bluetooth5.x、2.4GHz、マルチペアリング、乾電池対応のものを探していたが、すべてに合致し、使い勝手最高! 唯一、英語キーボードなのが残念ではあるが、キーマップ変更ソフトで足りないキーを、右CTRLキーなどに割り当て、一日中キー入力していたい環境に
  • ロジクール KX700 MX KEYS mini KX700ROMX ANYWHERE 3 ワイヤレスマウス MX1700ROのセット。Window、Mac混在でもシームレスに行き来できる点

 など。

電動昇降デスクはオススメ? 腰痛対策グッズも

 デスクについては電動昇降デスクを挙げる人が多数。

  • ニトリの昇降デスク(マーフィー2 120 DBR)で時々高さを変えて仕事をしている。立って仕事をすることで多少の運動になるし、気分転換にもなる
  • フレキシスポット。お尻、腰が立つことで楽に。気分転換ができる
  • 昇降式デスクFlexiSpotE3脚(天板別売り)に、KANADEMONOのラバーウッドチークブラウン天板(幅180×奥行き80)を合わせて使っています。こんなに大きくなくても作業はできるのですが、余裕があることで心にも余裕ができる気がして。デスクの昇降も結構使っていて、健康的にも良いかなと感じています

 など。また、機材の置き場所などとして

  • 折り畳みの机があるとかなり便利です。機材の置き場所が増えるため
  • 机の脇に設置してドリンクホルダーにもなるサンワサプライの小物入れ付きバッグハンガー 200-STN070BK。かなり重いボトルにも使えて頑丈で便利です。余ったスペースに小型のHDDを入れてます

 といった声もあった。

 連載でも何人かが書いている椅子についても、こだわったほうがいい、という声が多く寄せられ、

  • 椅子は良いものを選んだほうが良い
  • 一日中座っていることになるので、椅子の選択は非常に重要
  • 自分に合うイス。自分はイトーキのアクトチェアにした
  • 思い切ってゲーミングチェアを購入したところ腰の痛みがかなり楽に
  • ゲーミングチェアが最高です。オフィスのしょぼい椅子より、座り心地もよく疲れないので仕事がはかどります

 などなど。

 また、椅子に加えてクッションや姿勢をサポートするようなグッズを使っている人も多い様子。

  • ニトリ 低反発オフィスクッション(背当て ブレサ)、普通の椅子に長時間座れるようになる
  • 腰痛改善のために購入したバックジョイ
  • Curbleチェア、畳の上であぐらを書いて仕事するひとにも有効
  • フットレスト。どうしても足と腰にダメージが出るため、多少の緩和を求めて

 以上、読者の皆さまからはとても多くの、しかも熱量のあるコメントをいただくことができた。すべてが紹介しきれないのが残念だが、編集部としても新しい発見もあってとても参考になった。特にミュートなどが簡単にできるコントローラー系や、姿勢をサポートするグッズ類はこれまで扱ったことがなかったので今後レビューしてみたい。また、以前紹介したアンケート結果でも、ヘッドセットに関する不満や、フリーアドレスに対する不満は多く聞かれたので、今後はそうしたグッズのレビューにも力を入れていきたいと考えている。なにはともあれ、今後もテレワークグッズ・ミニレビューを引き続きご愛読いただければ幸いだ。

INTERNET Watch編集部員やライター陣が、実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズをリレー形式で紹介していく「テレワークグッズ・ミニレビュー」。もし今テレワークに困りごとを抱えているなら、解決するグッズが見つかるかも!? バックナンバーもぜひお楽しみください。