いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説

新生活のインテリアの参考に! インテリア好きの人のためのSNS「RoomClip」

RoomClip
サービス名RoomClip(ルームクリップ)
リリース日2012年5月
運営会社名Tunnel株式会社
料金無料
登録必要(閲覧のみであれば不要)
URLhttp://roomclip.jp/
https://itunes.apple.com/jp/app/id520802798?mt=8(iOSアプリ)
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.tunnel.roomclip&hl=ja(Androidアプリ)

おしゃれな部屋の実例写真をたっぷり見られるSNS

 そろそろ新生活の準備を始めている方も多い時期でしょう。初めて一人暮らしをする方、引っ越しされる方、さまざまだと思います。引っ越しなどのイベントはなくとも、余計なものは処分してすっきりしたい、憧れの部屋に近付けたいと思っている方もいるのでは。そんな方におすすめなのが「RoomClip」です。

 RoomClipは、インテリアの実例写真を投稿して共有するサイト(アプリ)で、日本最大のインテリア専門SNSでもあります。2012年5月からスタートし、現在までにユーザーによるインテリアの実例写真が200万枚投稿されています。パソコンのウェブブラウザーから利用できるほか、iOS/Android向けアプリが無料で利用できます。

 サイトは、基本的にユーザーによる投稿写真と、編集部による特集や特定のテーマに沿ったウェブマガジン「RoomClip mag」で構成されています。期間限定で特定のテーマの写真が何枚でも投稿できる「イベント」がこまめに開催され、投稿を盛り上げています。

 非会員でも記事や投稿写真、コメントなどはすべて閲覧でき、検索もできます。しかし、ユーザー登録をすると好きなユーザーをフォローしたり、いいねをつける、コメントができるなどのSNS機能が利用できるほか、詳しい検索画面のスクリーンショットを撮って専用のフォルダに保存できたりもします。

 スクリーンショットを撮って、専用フォルダを作成して保存することを促すSNSというのも珍しいですが、積極的に情報収集したいと思っている方にはユーザー登録がおすすめ。アカウント作成はメールアドレス、Twitter、FacebookのいずれかでOKです。

会員登録をしなくても、掲載されているコンテンツはすべて楽しめます

 集まっているユーザーのクオリティは高く、そのまま雑誌に使えそうなインテリア写真が数多く見られます。しかも、それらがすべてショールームなどではなく、すべて実際に利用されている部屋であるというのが、大きな特徴と言えるでしょう。これは一般ユーザーのみならず、メーカーも見逃せないはずです。

 「RoomClip Style」という名称でムック本も発行しており、ウェブで人気のインテリアがまとめられています。もしかしたら先にムック本でサービスを知ったという人も多いかもしれません。

どれも見たくなるテーマの「イベント」。加湿器特集などはインテリアに合う加湿器を見たい、と興味をそそります

検索で好みのインテリアを探してみよう

 RoomClipでインテリアを探す際の基本は、タイムラインと検索、そして特集記事がメインになります。アプリのタイムラインは、すべてのユーザー、フォロー中のユーザー、お気に入りタグ、アイテムタグあり、おすすめ、の5種類から選べます。

ウェブブラウザー版での詳細検索画面
アプリのタイムライン画面

 部屋検索機能では、キーワードのほかに、性別、面積、年齢、間取り、居住形態、職業などのプロフィールから検索できます。

 アプリではユーザーを検索する機能も充実しており、「新人ユーザー」や、注目されているユーザーが集まっている「ホット」、インテリアや家電、雑貨で有名なメーカーやショップのアカウントも多く見られる「公式」、性別、建築やインテリア、学生、シェアハウス、一人暮らしのユーザーが見つかる「カテゴリー」などが用意されています。

アプリの「公式」では、公式アカウントを見つけてフォローできます
アプリの「カテゴリ」。男女に違いはあるでしょうか?

 つまり、自分に似た属性の人達が今どんな部屋に住んでいるかを、手軽に検索できるわけです。最初は自分に近い人達の部屋から見ていくといいかもしれません。

 インテリア初心者は、インテリア雑誌で勉強しようにも、そもそも自分が好きな部屋がどんなものかは案外分からないもの。自分でインテリアにお金をかけられるようになって、初めて考えたという方もいるでしょう。RoomClipで紹介されている記事を眺めながら、好きだと思う部屋を「いいね」したり、そのオーナーをフォローしていくと、そのうち自分の好みの傾向が見えてくるかもしれません。

 また、保存した部屋の流行のコーディネートには、「***系」など名前がついているはず。それらはタグや投稿者のコメントなどを見ていると分かってきます。それをキーワードにしていくと、よりたくさんの情報に出会える可能性が高まります。

見ているうちにキーワードも覚えてきます

お部屋のお部屋をつくろう

 ユーザー登録をすると、自分の部屋を持つことができます。あらかじめ投稿先のジャンルとして「部屋全体」「机」「リビング」「ベッド周り」「棚」「キッチン」「壁/天井」「玄関/入口」「バス/トイレ」の9つが用意されています。

ユーザー登録をすると、部屋用の部屋が用意されます

 アプリの投稿機能は、過去に使ったタグやアイテムをすぐに追加できるなど、使いやすくなっています。どんなテイストのデザインが好きな人かが分からなければフォロワーも増えないので、まずは何か投稿してみるといいでしょう。最初はさすがに部屋全体を公開するまでに至らないかもしれませんが、すでに持っているお気に入りアイテムの紹介などはできそうです。部屋のジャンルごとに何枚でも写真を投稿できるので、引っ越しをされる方は、何もない部屋からの変遷を記録しても面白そうです。

 投稿写真は真四角です。もしRoomClip用に部屋を撮影するなら、あらかじめスマートフォンで真四角に収まるように撮っておくといいでしょう。写真には8種類のフィルターが用意されていますので、アプリから直接カメラを起動しても安心です。

 写真投稿時には、コメントやタグのほか、投稿写真に含まれるアイテムを紹介できます。現時点では、「楽天」「Amazon」「Yahoo!ショッピング」「ロフトネットストア」「MoMA」「SEMPRE」「DULTON」で販売されている商品が検索できるようです。どこで買ったの? と聞きたくなるアイテムも多いので、売っている場所が分かるのはありがたい機能です。

写真を登録すると、ほかのユーザーに見てもらえます
写真登録中の画面
写っているアイテムを検索して、写真入りで紹介することもできます
アイテムを追加した例

利用するメリット

 住んでいる人の数だけ部屋の形があり、眺めているだけであっという間に時間が経っているRoomClip。自分と似たような間取りの人達がどのような工夫をしているかが見られるので、家具や雑貨を買う参考になるでしょう。リーズナブルなリフォームやリノベーションを考えている方は、確実に参考になるはず。

 特に引っ越しの予定はなくても、見ているだけで、いつかこんな部屋に住みたい! 自分もこんな雰囲気に挑戦したい! という前向きな気持ちになれる気がします。RoomClipを見てから自分の部屋を眺めれば、我慢できずに掃除を始めるかもしれません。多くの刺激を受けられるというメリットもありそうです。

RoomClipはスクリーンショットを撮ると喜ばれるサービスのようです
とにかく実例の宝庫なので、見飽きません

すずまり

プログラマからISPの営業企画、ウェブデザイナーを経て、現在はIT系から家電関連まで、 全身を駆使してレポートする雑食性のフリーライターに。主な著書に「Facebook仕事便利帳」「iPhone 4 仕事便利帳」(ソフトバンククリエイティブ)など。 睡眠改善インストラクター、睡眠環境診断士(初級)。