イベントレポート
CEATEC JAPAN 2016
空中結像技術を用いた裸眼立体視ディスプレイ、触れるようにして操作も可能
2016年10月6日 17:42
「CEATEC JAPAN 2016」では、JTBプランニングネットワーク、パリティ・イノベーションズ、新光商事の各社が、裸眼で空中に浮き上がって画面が表示される「立体ディスプレイ」の展示を行っている。
JTBプランニングネットワークは、約1mと大型の立体ディスプレイを展示。空中に浮かんだ地球の映像から、旅行先の国に触れると、詳しい観光案内を表示する仮想空間型のデジタルサイネージ端末としての展示を行っている
ボックスの下に平面に設置されたディスプレイが表示する映像を、約45度傾けたプレートが屈折させ、正面に浮かび上がらせるようにするもの。この空中結像技術は、アスカネットが開発した「AIプレート」によるもので、上下左右20度の視野角があり、裸眼で立体視ができる。
指で触れる操作は、装置の情報に設置されたカメラでとらえられたものをジェスチャー操作としてフィードバックしているという。
新光商事も同様に「AIPlay」を展示しているが、こちらはNECソリューションイノベータの「フィンガージェスチャー」を組み合わせて、浮かび上がった映像に触れるようにして操作が可能になっている。
こちらの展示では、映像を屈折するプレートを平面上に配置、その面から45度の角度にディスプレイが設置されている。
ベンチャー&ユニバーシティエリアに出展を行っているパリティ・イノベーションズは、「空中映像」と名付けた独自の立体ディスプレイを、光学素子「DCRA(2面コーナーリフレクタアレイ)」という技術で実現している。
こちらは筐体に差し込んだスマートフォンの映像を、空中でタッチ操作可能にするもの。ディスプレイの光線を単位光学素子によって細かく分割し,幾何光学的にそれらを集めて結像させているという。