イベントレポート

CEATEC JAPAN 2017

IoTで活躍する村田製作所のLPWAモジュールやBLEタグ/RFIDタグ、駐車場シェアリングサービスやスマートレジで活用

 「CEATEC JAPAN 2017」の村田製作所のブースでは、無線通信技術LPWA(Low Power Wide Area)規格である「Sigfox」や「LoRa」のモジュール製品を活用したソリューションを提案していた。主に駐車場シェアリングサービスや在宅管理サービスなどに利用できるとしている。

 駐車場シェアリングでは、自動車にBLEタグ、駐車場にLPWA/BLE機能を搭載した「LPWAゲートウェイ」を設置することで、低コストな自動車管理システムを広範囲に構築できるとしている。BLEタグを搭載した自動車が「LPWAゲートウェイ」に近付くとクラウドに通知され、サービス提供者はスペースの空き情報を一括で管理できる。

 LPWAゲートウェイを家に設置し、BLE機能搭載のスマートフォンを使用することで在宅管理サービスとしても利用できる。在宅者に事前に宅配便の有無を知らせておくことで、宅配サービス会社の再配達などを削減できるとしている。

Sigfoxモジュール「Type 1NQ」(左)、LoRaモジュール「Type ABZ」(右)
BLEタグが取り付けられた車の模型を移動すると、ディスプレイにリアルタイムで情報が反映された
在宅管理サービスにも利用可能

 そのほか、RFIDタグを使った小売業者向けのソリューションを紹介。商品にICタグを取り付けて、RFIDリーダーで読み取らせるセルフレジのデモを行っていた。

 棚に置かれた商品の手に取られた回数や、在庫情報を個別にカウントできるため、販売計画の最適化に繋げられるとしている。

ICタグが取り付けられ、棚に陳列された商品
棚にもリーダーが埋め込まれており、商品ごとに手に取られた数を集計
レジのリーダー上にまとめて置くと、正確に商品情報を読み取った