イベントレポート

CES 2021

世界初のWi-Fi 6対応のUSB接続子機、ASUSとD-Linkが発表

 CES 2021では、Wi-Fi 6E対応の無線LAN製品が多数発表されたが、Wi-Fi 6に対応したUSB接続のWi-Fi子機についても、ASUSとD-Linkから世界初とされる製品が発表された。

ASUS「USB-AX56」

 ASUSは、Wi-Fi 6ことIEEE 802.11axに対応するUSB接続子機「USB-AX56」を発表した。これを利用すれば、Wi-Fi 6非対応機器でも簡単にWi-Fi 6が利用可能になるとしている。

USB接続のWi-Fi 6対応子機であるASUS「USB-AX56」。USB Type-A接続で、本体には2つの開閉アンテナを備える
付属のUSB延長ケーブルを利用して卓上アンテナのような使い方も可能

 細かな仕様は未公開だが、最大通信速度は1800Mbpsになるとのことなので、5GHz帯は1201Mbps、2.4GHz帯は574Mbpsになると思われる。このほか、MU-MIMOのサポートで高速かつ高効率な通信が行え、WPA3対応でセキュリティ性にも優れるという。

 本体はドングルタイプで、2本の開閉式アンテナを装備。角度を調節することで受信感度も高められるという。本体を装着して卓上アンテナのように利用できるUSB延長ケーブルも付属するようだ。接続はおそらくUSB 3.0 Type-Aだと思われる。このほか、Windows、macOS、Linuxでのプラグアンドプレイに対応するという。

 発売時期や価格は未定だ。

D-Link「DWA-X1850」

 D-Linkが発表したのは、Wi-Fi 6対応のUSB接続子機「DWA-X1850」。こちらも詳しい仕様は公開されていないが、最大通信速度は5GHz帯域が1200Mbps(おそらく正確には1201Mbpsと思われる)、2.4GHz帯が600Mbps(こちらも正確には574Mbpsと思われる)となっている。

USB接続のWi-Fi 6対応子機であるD-Link「DWA-X1850」。本体はいわゆるUSBドングルタイプ

 OFDMA、MU-MIMOに対応しており、高速かつ高効率なWi-Fi接続を実現するという。またWPA3にも対応しており、セキュリティ性も優れるとしている。

 本体はいわゆるUSBドングルタイプで、接続端子はUSB 3.0 Type-A。Windows 10では接続するだけでドライバーが自動導入されるという。

 発売時期や価格は未定だ。

接続端子はUSB 3.0 Type-A。ノートPCやデスクトップPCなどのUSB 3.0に接続して利用する
本体には接続状態などを表示するLEDが用意されているようだ

ASUS「PCE-AXE58BT」

PCE-AXE58BT

 こちらは同じくWi-Fi 6E対応子機ながら、デスクトップPC向けとなるPCI Express接続の拡張カードだ。2ストリームの通信に対応し、最大通信速度は6/5GHz帯が2401Mbps、2.4GHz帯が574Mbps。

 拡張カード本体はLow Profile対応の小型カードで、Wi-Fiモジュールには大型のヒートシンクを装着。カードエッジに2つのアンテナ端子があり、付属の卓上外部アンテナを接続して利用する。

 Bluetooth 5.2にも対応し、新機能のLE Audioの利用も可能。対応オーディオ機器の音質向上や省電力化を実現する。発売時期や価格は未定。