イベントレポート
CES 2019
CES 2019で見かけた「Wi-Fi 6」(802.11ax)対応製品
TP-Linkの3製品やKDDIのホームゲートウェイなど
2019年1月18日 06:00
2018年末より、海外はもちろん、日本でも「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)対応製品の販売が開始され、今後は徐々に普及していくものと思われる。米国ラスベガスで開催された「CES 2019」に合わせ、このWi-Fi 6に対応した無線LANルーターの新製品などを発表し、ブースで展示するメーカーがいくつか見られたので、それらを紹介しよう。
TP-Link
TP-Linkは、Wi-Fi 6に対応した「Archer AX11000」「Archer AX6000」の2製品を2018年9月に発表済みだが、CES 2019に合わせ、新たに3製品を発表、展示していた。いずれも発売時期は2019年第3四半期の予定だ。
普及価格帯ながらWi-Fi 6対応のルーター「Archer AX1800」
Wi-Fi 6対応ルーターの新モデルとなるのが「Archer AX1800」。こちらは、5GHz帯で最大1201Mbps、2.4GHz帯で最大574Mbpsの通信に対応する普及価格帯の製品だ。トライバンドに対応するArcher AX11000/AX6000の2製品は、いずれも高価格帯の製品に位置付けられているが、AX1800はデュアルバンド仕様とすることで価格を抑えている点が特徴だ。価格は129.99ドルが予定されている。
TP-Link初のWi-Fi 6対応メッシュWi-Fiルーター「Deco X10」
「Deco X10」は、TP-Link初のWi-Fi 6対応メッシュWi-Fiルーターとなる。各帯域ごとの通信速度は未公表ながらトライバンドに対応し、帯域別の通信速度を合計すると2.7Gbpsになるという。このほか、Amazon Alexaや、セキュリティ機能「TP-Link HomeCare」などにも対応する。2ユニットセットの価格は349.99ドルを予定。
Qualcomm
Qualcommブースでは、QualcommのWi-Fi 6チップセットを採用する各社のWi-Fi 6対応製品を展示していた。こちらは展示のみで、詳しい紹介は行われていなかったので、写真のみで紹介する。
NECプラットフォームズのWi-Fi 6対応ルーター
こちらは、NECプラットフォームズの無線LANルーター「Aterm」シリーズのWi-Fi 6対応モデル。型番や仕様などは不明だが、日本国内で発売される可能性が非常に高いと思われる。
なお、クアルコムブースではKDDI「BL1000HW」として展示していたが、後に間違いだったとクアルコムから訂正された。
こちらは「BL1000HW」と、KDDIが提供している個人向け光回線サービス「auひかり ホーム10ギガ/5ギガ」加入者向けのホームゲートウェイとして利用されているものと型番は同じだが、外観は若干異なる。後継モデルだろうか。
5GHz帯で8×8に対応、CalixのWi-Fi 6対応ルーター「GigaSpire BLAST」
こちらは、CalixのWi-Fi 6対応ルーター。5GHz帯で8×8、2.4GHz帯で4×4の通信に対応するという。
EnGenius
EnGeniusは、SMB向けWi-Fi 6対応アクセスポイントとなる「EWS377AP」と「EWS337AP」の2製品を展示。同社によれば、SMB向けアクセスポイントとしては世界初のWi-Fi 6対応製品とのこと。いずれもWPA3をサポートするほか、1000台以上のアクセスポイントを集中管理する機能も用意される。発売時期などは未定だ。
4×4対応のWi-Fi 6上位モデル「EWS377AP」
EWS377APは上位モデルとなり、Wi-Fi 6の4×4通信に対応し、最大通信速度は5GHz帯で2400Mbps、2.4GHz帯で1148Mbps。出力は5GHz帯域、2.4GHz帯域ともに23dBmとのこと。