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「Wi-Fi 6E」で拡張される6GHz帯、免許不要での使用を米FCCが承認

チャネル14本が追加、認定プログラムが2021年開始へ

 Wi-Fi Allianceは、「Wi-Fi 6」(IEEE 802.11ax)を新たに拡張する新規格「Wi-Fi 6E」で追加される周波数帯である6GHz帯(5935~7125MHz)について、米連邦通信委員会(FCC)がライセンス不要で使用することを承認したことを発表した。

 この6GHz帯への拡張により、80MHz幅接続時で14本(160MHz幅接続時では7本)のチャネルが追加される。Wi-Fi 6Eを対象とする認定プログラムは、2021年初頭から開始の見込み。

IEEE 802.11 TGax Draft D4.0において追加された6GHzチャネルの配置。出典は「次世代高効率無線LAN規格 IEEE 802.11axに関する国内外の動向」(PDF)

 Wi-Fi Alliance社長兼CEOのエドガー・フィゲロア氏は、「世界的にWi-Fiの接続性や生産性が重要視される中、6GHz帯が免許不要で使えるような承認がなされたことは、"今後数十年間のWi-Fiのイノベーションを確実なものとする記念碑的決定"だ」と述べている。

 Wi-Fi 6Eに対しては、すでにBroadcomやCisco、Intel、Linksys、NXP Semiconductors、ON Semiconductor、Qualcomm TechnologyなどのWi-Fi Alliance参画企業が賛同を表明している。

 IDCリサーチディレクターのPhil Solis氏は、「2020年の第4四半期までに、最初のWi-Fi 6E対応アクセスポイントが登場すると予測。2021年には3億1600万台を超える対応デバイスが市場に参入するしている。

 米FCCチェアマンのAjit Pai氏は2019年9月、6GHz帯をWi-Fiで活用できるよう、免許不要で利用可能とする検討を始めていることを明らかにしていた。欧州ETSIでも検討が進められているという。

 国内では、5935~7125MHzの電波帯域は、「電通業務(固定)」(5935~6425MHz)、「放送事業(固定・移動)」(6425~6570MHz)、「公共・一般業務・放送事業(固定)」(6570~6870MHz)、「放送事業(固定・移動)」(6870~7125MHz)にそれぞれ運用されている。

出典は「我が国の電波の使用状況」(総務省、PDF)