展示会場の目玉は「3Dテレビ」、各社が2010年を目指して参考展示


「CEATEC JAPAN 2009」の展示会場。ホール1~3にはパナソニックやソニーなどの大手メーカーがブースを構える

 「CEATEC JAPAN 2009」の展示会場は、会場入口から見て右側が「デジタルネットワークステージ」、左側が「電子部品・デバイス&装置ステージ」に分かれている。主に一般消費者向けの製品・サービスが展示されているのは、「デジタルネットワークステージ」の方だ。

 「デジタルネットワークステージ」はさらに、ホール1~3とホール4~5に分かれる。会場入口から見て右側のホール1~3には、パナソニック、ソニー、東芝などの大手メーカーがブースを構える。ここ数年、CEATEC JAPANでの展示の目玉は薄型大画面テレビだったが、今年はさらに高機能化したテレビ、特に「3Dテレビ」に各社とも力を入れている。

 ソニーのブースでは、メインの展示スペースに3D対応の「BRAVIA」を参考展示し、映画、スポーツ、ゲームなどの3D表示が体験できるコーナーを多数設置。「Sony brings 3D home in 2010」というキャッチコピーを掲げ、2010年には3Dテレビを投入すると強くアピールしている。

ソニーのブースでは大きく「3D」をアピール3D対応BRAVIAを体験できるコーナーを多数設けている

 同様に、パナソニックやシャープなど各メーカーのブースでも、3Dテレビの参考展示が見られる。また、テレビからインターネットサービスを利用しようという展示も多く、パナソニックでは「VIERA」をGoogleマップに対応させ、テレビのリモコンで操作するデモを参考展示している。

シャープの3D体験コーナー。各メーカーとも3Dのコーナーには多くの人が集まるパナソニックのブースでは、Googleマップ対応のVIERAを参考展示

 デジタルテレビ関連では、東芝の「CELL REGZA」が来場者の注目を集めている。「CELL REGZA」は、ソニーのPlayStation 3にも用いられている高性能プロセッサ「Cell Broadband Engine」を採用。計14台のチューナーと3TBのHDDを搭載し、地上デジタル放送8チャンネル分を連続録画し続ける「タイムシフトマシン」機能を備えるなど、これまでにないハイスペックのテレビだ。「CEATEC JAPAN 2009」開幕前日の5日に発表したこともあって注目度も高く、ブースには多数の来場者が訪れている。

高性能プロセッサを搭載した東芝の「CELL REGZA」東芝ブースも多くの来場者の注目を集めている

 「デジタルネットワークステージ」のホール4~5には、NTTドコモ、KDDI、UQコミュニケーションズなどの通信会社のほか、富士通、インテル、情報通信研究機構(NICT)などがブースを構える。NTTドコモとKDDIでは最新の端末のほか、将来的な端末や技術などを参考展示。UQコミュニケーションズでは、鉄道や高速道路などにおけるWiMAXの活用事例などを紹介している。

展示会場のホール4~5には、NTTドコモやKDDIなど通信会社がブースを構えるUQコミュニケーションズのブース

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(三柳 英樹)

2009/10/6 20:50