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動画配信事業者にとっての主戦場はオリジナル映像コンテンツ制作

動画配信事業者にとっての主戦場はオリジナル映像コンテンツ制作

 米国では大手IT企業によるオリジナル映像コンテンツの製作にまつわる話題が活況だ。アップルはアマゾンから幹部を引き抜いたこと、そしてスティーヴン・スピルバーグが率いるアンブリンテレビジョンによる、往年のテレビシリーズのリブート版を製作することが報じられている。また、ネットフリックスは来年度、約9000億円を投じて、配信コンテンツの半分をオリジナル作品にすることを表明したという。一方で、アマゾンは契約していた大物プロデューサーのセクハラ疑惑で、ドラマの企画の制作がお蔵入りとなり、約45億円がムダになったというスキャンダルネタまである。

 ここのところ、動画を配信する事業者がオリジナルコンテンツの制作に乗り出していることは散発的に報じられてきたが、ネットフリックスの来期の投資金額を見ると、かなり本気な取り組みのようだ。すでに報じられているように、米国のネットフリックスは視聴料金の値上げも発表していて、こうしたコンテンツ開発の計画が背景にあると見られる。従来は、映画、テレビ、劇場、コンサートなど、既存の映像コンテンツをデジタル化して配信することが多かったが、これだけでは事業者間での差別化にはつながらないことは明らかだった。せいぜい、料金体系、視聴可能デバイスの種類程度の差異しか見られないからだ。

 今後の動画配信事業の主戦場はオリジナルコンテンツの制作、そして独占配信ということになりそうだ。そこからヒット作が生まれると、テレビ、劇場などへの展開も考えられ、これまでとはコンテンツ流通の流れが大きく変わることにもつながるだろう。

ニュースソース

  • Appleがオリジナル番組の強化を狙って、Amazon Studiosの幹部Morgan Wandellを獲得した[TechCrunch日本版
  • 9000億円を投じてNetflixは2018年内に配信コンテンツの半分をオリジナルものにする方針[Gigazine
  • 米アップル、『世にも不思議なアメージング・ストーリー』のリブート版を製作へ[ガジェット通信
  • アマゾン、45億円が無駄に? 大物プロデューサーのセクハラ疑惑で、デ・ニーロのドラマが製作中止[BUSINESS INSIDER

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